J文学館の読書記録です。


あ行から順に読んできて、今回の「お」のつく4冊の本で「あ行」は終わりです。



J文学館の本の紹介ページです。



O・ヘンリーの作品は学生時代の教科書に載っていたり、いくつか有名な物語は読んだことがあったりして懐かしく読みました。特に「賢者の贈り物」と「最後の一葉」は、何度も目にした作品です。


O・ヘンリーの作品の特徴は、話の長さに関係なく、どの話もオチがあることかと思います。ただ普通に話が展開して終わるのじゃなく、スパイスの効いた締めですね。どんでん返しまではいかないですが、最後の捻りが小気味良くて、どの話も感心して読み終えました。頭のいい人なんだなと思います。



オズの魔法使いは、あらすじは知っているものの、まともに読んだのはこれが初めてかもしれません。

オズの国を目指して行く道すがら出会って仲間になったわらのかかし、ブリキのきこりに臆病なライオン。桃太郎のイヌやサルやキジのようですが、それぞれの心情や背景がとても丁寧に描かれていて、ドロシーとの心の交流が温かく微笑ましい。

旅の途中の波瀾万丈と、うまく乗り越えて行く様は冒険物語としてワクワク楽しみながら読みました。

みんながそれぞれに幸せになってよかった、よかった❗️



初めて読んだ物語。

全く聞いたことがない知らない話だったので、どんなストーリー展開かと思いながらいましたが、中々面白い物語でした。

癇癪持ちのお父さんを上手になだめながら賢い娘のオッチェのほほえましい父娘愛❤️

動物たちと心を通わせ言葉まで通じることが凄い❗️

コックとしては一流の腕前なのに、調理師免許の書類がないために正規雇用してもらえないお父さん。冷静に事情を話せず感情的になって怒り狂うから、取り巻く状況が悪化し、職を求めて点々と移動しなくてはならないのですが、最後はミラクルばりに全てがうまくいってハッピーエンド。

ちょっと話がうまく出来過ぎとも思いますが、所詮鳥やネズミ、イヌなどの生き物とと普通に会話して動物からのサポートをもらってる時点でこれは現実というより架空のファーンタジーですね。

そしてこれはそれでとても面白いのだからいいのです。楽しく面白く読めるのが子供の本ですから。

子供たちから愛されそうなキャラのオッチェ。

こんなふうにゴーイングマイウェイでいろんな出来事を乗り越えていったらいいですね。



奴隷として移民した先祖を持つアフリカ系アメリカ人女性たちの物語。伝承で伝わった話や奴隷として暮らしていた時代の記憶の語り部的な話と、いろんなジャンルの話がまとめられたものです。


言い伝えられた民話のようなお話は、どこかで聞き覚えがある内容もありました。

南北戦争の後黒人解放となり、自由を得た黒人社会ですが、その当時はいきなり放り出されて何をどうして生きていけばいいやら路頭に迷った様子も証言者の言葉にあり、どれほどのご苦労があったかと思います。


児童文学というには地味な感じもしますが、こういう人種的に厳しい歴史を経験してきた人が世界にはいると知ることも大事なことかと読んで思いました。