夏休みの家族旅行

 

幼いころから水には親しみがあった。

 

海の無い地域だが、大きな湖があるし、昔は川にも水泳場があった。

 

田舎は滋賀県の浜辺で玄関出て5メートルくらいで背の高い葦が生えていた。

 

父は水に入ると悠々と沖へ泳いでいく。

 

たちまち姿は見えなくなるが少しすると、また悠々と戻って来る。

 

少し休んだら今度は私を背中に乗せて泳ぐのだ。

 

そうして私は泳ぎ方を覚えた。

 

祖母が亡くなってからは田舎にも行かなくなった。

 

父との家族旅行は他に行かないまま亡くなってしまった。

 

もう一度くらい入っておいたら良かったと思う此の頃。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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