こんにちは。
昨日は池袋の新文芸座で行われた東のエデンオールナイトに行ってきました。
オールナイトの内容としては、神山健治監督とジュイス役の玉川さんのトークショーから始まり、
テレビ版総集編
劇場版Ⅰ
劇場版Ⅱ
の上映がありました。

私はブルーのエデンTシャツを着ていたのですが、質疑応答のときに指名していただけて、
「全話を通して、ジュイスにはゴーストが(またはそれらしきものが)宿ったと思いますか?」
という質問をしました。
私の中ではどうしても東のエデンと神山監督の攻殻機動隊が連動して動いているように思えて、とくにジュイスはタチコマになるまえの何かなのでは?と考えていたからです。

質問の答えはあえて書きませんが、今までよりジュイスが好きになりました。


東のエデンが放送された時、私は咲と同じ就活生でした。だから咲が就職先に違和感を覚えて内定を辞退してしまったエピソードなどは自分のことのように思えて、あの閉塞感から自分を別の世界へ連れ出してくれる滝沢くんが王子様に見えました。
そう考えると、咲たちにとってセレソンゲームは異世界で行われていることのように思えてくるから不思議です。ハリーポッターで94/3(九と四分の三)番線の間に異界が有るように、咲はホワイトハウスで異世界への入り口(というか異世界で戦っている滝沢くん)に出会います。
セレソンゲームの世界も咲たちの世界も同じ日本を舞台にしていますから、二つの話は連動して動いていく。
個人が社会にどう向き合って行くのかというテーマを咲の視点からクローズアップして描きながら、一人の力では動かすことのできない社会全体をセレソンゲームに参加した滝沢くんが動かしていくという二重構造の面白さが、この作品の魅力の一つでもあるなぁと感じました。

わたしたちがどんなに頑張っても抗えない大きな力が世界には蠢いていて、でも、何かできる人間が何もしないと、何一つ変えることができないのだ。
持てるものの義務を果たせ!
ノブレスオブリージュ。

こういうことが言えるアニメって中々ないと思います。昨日のオールナイトで、やっぱり東のエデンが好きだなと再認識しました。

これからも、神山作品をひっそりと応援して行きます。