私は若い頃から
むかっ腹の立つ事があると
雑巾がけをする習慣がある。

固く絞った雑巾で力を込めて
床を拭きあげて行く。
翌日 腕が筋肉痛になるくらい
全力で拭くことがミソだ。

すぐに吹き出した汗が床に落ちるが
お構いなしに拭き続けていると
無心になれる。

〆に拭き終わった床を素足で歩く。
綺麗な床の感触が
足裏からダイレクトに伝わり
何に腹を立てていたのかを
忘れることもあるほどだ。

友人にストレス解消法を聞かれた時は
この雑巾がけを薦めるのだが
大抵クスっと笑われて
まともに聞いて貰えない事が多かった。

ところが最近になって
この雑巾がけが一定のリズム運動となり
セロトニンの分泌を促す効果がある事が判った。

雑巾がけで気分が落ち着くのは
私が単純だからではなく
ちゃんとした理由がある事が判って
鼻で笑われることも無くなった。

近々「雑巾がけでストレス発散なんて
特異体質のあなただけ」と言い切った
大学時代の友人に会う。
色々な意味で再会が楽しみである。