夫は、アスペルガー症候群です。(確定診断は受けていませんが…)

夫婦になって34年になりますが、積み重ねてきた日々は

すれ違う心に
むなしさと悲しさを抱き

いつも、いつも
ひとりぼっちで
がんばってきました。

今でも、夫婦で仲良く会話しているお友だちを見ると、たまらなく羨ましくなります。

私には、そんな理解者は一生得られないんだと思うと、将来が真っ暗闇に見えました。


世の中が大人の発達障害について認識し始めた頃、私は子どもの発達障害の勉強をして、相談員として関わっていました。

いくつもの家族と関わり、コミュニケーションの工夫についてアドバイスをしながら、子どもたちが少しでも生きやすいように、家族の絆を結び直すお手伝いをしてきました。

そんな中で、我が夫とのつきあい方も少しずつ変化してきました。

私の心を察してくれないのは
夫はその能力を持ち合わせていないからで、悪気はないことも理解しました。

ましてや、私にはなんの罪もないことを学びました。

そして伝え方を変えました。

夫には情報をアイトークではなく
社会通念として提供します。

みんな、こうしているらしいよ…
新聞で見たんだけど…
テレビでやってたよ…

やってほしいことは
私はこれをやるから
あなたはこれをやっておいてくれる?
こうして
シェア(平等)方式で伝えました。

プレゼントは、ほとんどくれないので、欲しいものは
『これが欲しいな。アマゾンで注文するからお金頂戴!!』と具体的にお願いします。

コミュニケーションは、常に攻められていると受け取りがちなので、そのスイッチを押さないのがコツです。


最近、家族ってなあに?って夫に質問したら

『助け合って生きること。』って
返事が返ってきました。

今、幸せ?って聞いたら

『とくに、困ったことはない。』と話していました。


私が選んだ夫は
私と暮らせて
幸せな人生を送っているようです(*^_^*)


数々のすれ違いは
思い出すと鳥肌が立つくらい
私の心の中にたくさんの傷を残していますが…

この傷も一緒に
生きていこうと思います。

私が、カサンドラ症候群から抜け出せたのは
私が私を大切に扱うことができたからです。

どうせ、わかってもらえないと諦めていた自分を、自分で助けてあげたからです。

補足情報!!
夫はそううつ病で精神障害者でもあります。

きっと、これから先も
いろいろな試練があるかと思いますが…(先週も救急車騒動がありました。)

この先
夫を見送ったら
心の中で
私は私にいっぱい
拍手を贈ろうと思います。


私が先に逝くことがあれば
魂にもどった瞬間に
思いっきり
ガッツポーズをしたいと思います。