梅雨の合間のひと休みに、やっと庭の手入れができました。
この頃、着付や和裁教室が忙しくて草刈もできず、どうしたものかと思っていましたら、亡き主人の弟のお嫁さんから連絡があり、お手伝いに来てくれるとのこと。
昔から彼女は、ちょうどよい距離感で私との絆を育んできてくれました。お互いに支え合い、励まし合ったりしてともに歩んできた歳月は、たんなる親戚づきあいや友人などという関係性を超えて、いまではかけがえのない存在です。
そんな心強い彼女の趣味はガーデニング。草木や花の世話をすることが大好きであり、また得意としているせいか、とても手際が良いのです。
ふたりでとりかかっていましたが、おかげであっという間に我が家の庭がきれいになりました。
庭仕事が終わった途端、小雨になりました。仕上がった庭を眺めつつ、お茶を飲みながら、久々に昔話に花が咲を咲かせました。
時間を巻き戻したかのようなひとときは懐かしく、まるで色とりどりの紫陽花のよう。楽しかったことも、苦い記憶ですらも、いまはただ、懐かしく愛おしい。
さまざまなことを乗り越えて、この年齢になりますと、長い歴史の中で信頼関係を育み、心から大切に思える人が身内にいるなんて、本当にありがたいことです。
長い年月が積み重ねた絆は、ゆるぎないものなのでしょうね。
雨音を聞きながら、幸せをしみじみ実感した一日でした。
最後までご覧くださいまして、ありがとうございました。