今年は桜の開花が遅れたせいで、関東では小学校や中学高などの入学式にちょうど良いタイミングとなりました。

 

私自身は、孫の入園式はまだ先の話ですが、入学式に出席するお母様方のお着付けを頼まれました。

 

晴れ着のお着付けをしながら、思わず自分自身の若い頃、娘や息子の入園式や入学式に着物を着て出席した日々のことを思い返していました。

 

空にかかる桜の枝の下、きらきら光る日差しや舞い散る花びらを頬に肩に浴びながら、我が子の成長を寿ぎ、どうかこの子の幼稚園や学校生活が楽しいものであるように、お友達がたくさんできるように……と祈った日のことが、鮮やかに胸によみがえりました。

 

やはり日本人にとって、新しい人生の門出となる入学式は春が良いな、と思います。出会いも別れも桜の記憶とともに、歳の数だけ積み重ねられているのですから。

 

お着付けを終えて、着物姿になった若いお母様方を眺めるにつけ、こうして人生の節目となるお祝い事にたずさわり、「いってらっしゃい」と送り出す仕事をしていることに心から喜びを感じます。

 

ふだんは育児で忙しいお母様達も、華やかに装い笑顔を浮かべる姿からは、まるで桜の花がほころぶような充実感で輝いて見えました。

 

 

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最後までご覧くださいまして、ありがとうございました。

 

 

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