縁があって、この春から某専門学校で
色彩のクラスを担当することになりました。
う~、ひさしぶり!
若い子を相手にするのは。
ちょっとドキドキします。
イマドキの若い子はどんななんでしょう?
実はお話をいただいてからお引き受けするまで
悩みました!
要因は「色彩の検定対策」
検定試験をめざすのは悪くはないけれど
限られた授業数の中では
色の面白さや広がりを存分に体感させてあげられない。
いつの間にか「色」が難しく
つまらないものになってしまう…。
過去、専門学校で教えていた時にそんな経験をしました。
わたし自身も
いったい自分は何をやっているんだろう?
と悶々とするようになっていきました。
色の面白さを伝えたかったのに。
色を知ると世界が広がることを伝えたかったのに。
と。
わたしが専門学校で教え始めた頃は色彩検定を主催する団体は
ひとつ1しかなく、内容もとても簡単なものでした。
ところが色彩がブームになり、
検定主催団体がどんどん増えていって、
どの団体のテキストもかなり専門的かつ細かな部分まで
内容として盛り込まれるようになったのです。
あたりまえだけど学校は
「合格率」を重視するようになり…。
それとは別の流れから
仕事の量を減らす、と決めた時期があり
その際、検定対策に関わる仕事は
すべて整理しました。
なのに…。
そう、今回お引き受けしたのは
疑問を持ったわたしだから
できることがあるのではないか、と。
「検定合格」を目指しながらも
少しでも色の面白さを伝えられたら…。
そして、社会的にはフツーとは(何がフツーかわからないけど)
ちょっと違った道を歩んだわたしだから
語れることもあるかもしれない、と。
人生は面白い。
「今のわたし」ができること。
「今」だから、できること。
学生達が飽きずに、
色って面白いと感じられるにはどうしたらいいか、
なんてことを、あ~でもない、こ~でもない、
と資料の準備をしていて
あ、こういう作業、実は好きだった
なんて、思ったりしてそういうことがなぜか新鮮
眠っていた自分の何かが動き出したような…。
さて、どんな春がやってくるでしょう。
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