火葬当日。

娘を保育園に預けて、両親をピックアップして向かいます。


みんなは今日初めて息子に会う。

小さな息子を見てどう思うんだろう。


道中そんな事を考えていました。


葬儀場は緑に囲まれてとても静か。

主人の両親は前泊して早く来てくれてました。


待合室で少し待ち、名前を呼ばれる。

数日ぶりの息子との対面。

出産した時と同じ気持ちが込み上げてきて、我を忘れて泣いてしまいました。


健康に産んであげられなくてごめんね…ごめんね…

愛してるよ

またママのところに戻ってきてね


主人や両親の顔を見ている余裕はありませんでした。

この子の顔を見るのも、触れるのもこれが最後。

やっぱり小さな我が子はどうしようもなく可愛いです。


裸ん坊だと可哀想だからと用意したオシャレな洋服と、

娘とお揃いのアンパンマンのぬいぐるみ。

娘が赤ちゃんの時に使っていたオモチャを棺に一緒に入れてあげました。

これがこの子にしてあげられる最初で最後の親らしい事…


主人にも息子に触れてもらいました。

顔が私に似てる気がすると言ってました。

嬉しかったです。


スタッフの合図で、息子と対面の時間は終わってしまいました。



待ち時間ずっと泣いている私を励ますために、義母がこんな話をしてくれました。

「美輪明宏さんが、生まれずして亡くなった子の魂はまたお母さんのお腹に戻って、次生まれてくる時は新しい子と2人になるから双子が生まれる事が多いって言ってたよ」


実は私は息子を身籠る前、次は双子が生まれると2人の人に言われました。

1人はスピリチュアルな方で、その時はそんなわけないと思っていたのですが、まさかここでそれが繋がるとは。

それを聞いた時は双子育てられない…と思ってましたが、もし息子がまた生まれてきてくれるなら全然良いという気持ちに変わりました。

今度こそ抱っこしてあげたい。

美味しい物を一緒に食べて、一緒に世界を見てまわりたい。

そうなるといいな。。


義母のその言葉には救われました。


名前を呼ばれてみんなで小さな骨を拾って、骨壷を預かり終了しました。

帰ってきてくれた。

そんな気持ちになり、不思議と心が穏やかになりました。