翌朝。

久々にゆっくり寝れた気がする。

起きると仰向けに寝てました。

妊娠中は仰向けに寝ると苦しかったのに苦しくない。

そんな些細なことでも今は悲しくなります。


主人は仕事が忙しい人なのに、私を気遣って在宅にしてくれました。

娘の送り迎えや苦手な洗い物までしてくれて、感謝です。


私は、体へのダメージは娘の出産の時よりは全然少なく、むしろ無いに等しいほどでした。

感じないだけでボロボロなのかもしれないけど…

出血は当然あります。

ただ心のダメージが。

息子を産む時にお昼の報道番組をつけながらしたのが良くなかった。

報道番組を見ると思い出してしまって気分が悪くなってしまう…


あと、一人になるとグワーーーっと悲しみと罪悪感が込み上げて来て大泣きしてしまいます。

面会をした時の息子の姿と冷たさを思い出して。



退院後、一番怖かったのは自分の心が壊れることでした。

私は若い頃に激務で心を病んだことがあったので、また同じことになったらどうしようと思って、死産を体験した人のサポートをしている団体がやっているカウンセリングにも申し込みました。


でも、検索魔をしてた時に

『産後はトラウマになってもう出産したくないタイプか、もう一度出産したいタイプに分かれる』

という記事を見ていて、私は早くも後者でした。


もう一度出産したい。


その気持ちが原動力となって、なんとか心を壊すまでには至らずにいます。


その日の午後、葬儀屋さんから電話がありました。

火葬の日にちと場所が決まりました。

何の因果か、上京して主人が住み、結婚して今の家が見つかるまで住んでいた所の近くにある葬儀場でした。

息子がそこを選んでくれたのかなぁ。

両家の両親に連絡をすると、来てくれるとのこと。

孫の顔をこんな形で見せることになるのが申し訳ない…

でも、来てくれることはとても有難いことです。

息子もきっと喜ぶと思います。


火葬までに仏壇の用意をしなきゃ。

そして喪服も持っていないから買いに行かなきゃ。