エリー
「…キモ。」
あたしはそう呟き
自転車でも長い帰り道をひとり
心地よいスピードで
駆け抜けていた。
24時間営業ATMの前を
通り過ぎたとき
あるものが目についた。
白いタオルに
包まれたイモムシの様だった。
「なんだあれ…。」と
思ってはみたものの
スピードは変えずに
200m程走った
そのときだった。
「…ぎゃ……」
「…………は!?」
あたしは急いで振り返った。
そして
すぐさまATMの前まで戻った
そのとき………
「…んぎゃーぎゃーぎゃっぎゃ
ぎゃーー…」
「まさか…マジかよ…。」
あたしはすぐ白いタオルで
包まれたイモムシを
抱えタオルをめくった。
生後ニヶ月くらいの
赤ん坊だった。
「マジかよーッ!!」
なんで!?
なんでこんなとこに
こんなん落ちてんねん!?
とりあえず
動揺しながら下を確認した。
「女の子だ…。」
そのとき
なにかが落ちた。
「…手紙?」
この子をもらってください。
名前はまだ決まっていません。
「ああ…なるほど、捨て子…
ッて…はあ!?」
ありえない。
こんな寒い中
こんな危ない場所に
捨ててくなんて
脳味噌腐ってんじゃねーの!?
あたしはそう呟き
自転車でも長い帰り道をひとり
心地よいスピードで
駆け抜けていた。
24時間営業ATMの前を
通り過ぎたとき
あるものが目についた。
白いタオルに
包まれたイモムシの様だった。
「なんだあれ…。」と
思ってはみたものの
スピードは変えずに
200m程走った
そのときだった。
「…ぎゃ……」
「…………は!?」
あたしは急いで振り返った。
そして
すぐさまATMの前まで戻った
そのとき………
「…んぎゃーぎゃーぎゃっぎゃ
ぎゃーー…」
「まさか…マジかよ…。」
あたしはすぐ白いタオルで
包まれたイモムシを
抱えタオルをめくった。
生後ニヶ月くらいの
赤ん坊だった。
「マジかよーッ!!」
なんで!?
なんでこんなとこに
こんなん落ちてんねん!?
とりあえず
動揺しながら下を確認した。
「女の子だ…。」
そのとき
なにかが落ちた。
「…手紙?」
この子をもらってください。
名前はまだ決まっていません。
「ああ…なるほど、捨て子…
ッて…はあ!?」
ありえない。
こんな寒い中
こんな危ない場所に
捨ててくなんて
脳味噌腐ってんじゃねーの!?
エリー
「ねえ、
こんな時間にひとりで
何してるの?」
オヤジがニヤニヤ笑いながら
声をかけてきた。
「…バイトの帰りですけど。」
無愛想に答えたあたしに
オヤジは更にすり寄ってきて
手でピースサインを作り
こう聞いた。
「2万でどう?」
―ふざけんなよクソオヤジ。
あたしはオヤジを無視して
自転車にまたがり
軽いスピードで
その場所を後にした。
ただオヤジは後ろでまだ何か
叫んでいたが。
もうこんな生活は
うんざりだ。
どうしようもない大人
腐っていく街
理解の無い親
上辺だけの友達
そして
薄汚れていく自分
すべてが嫌になりつつあった。
何もかもが
どうでもよかった。
―そう。
あんたに出逢うまでは。
エリー
「さ…さむっ!」
あたしはその日
いつもの様にバイトの帰り道
自転車を押しながら
足早に家路を急いでいた。
ナンパ、
キャッチ、
路上ライヴに
不良のかたまり…
韓国人パブの女が
必死に客を取ろうと
露出度の高い服で
逃げる男を追いかける…
この街は腐ってる。
そして…
あたしも。
