繰り返す者 | やさしい味ですね。。。

やさしい味ですね。。。

精神世界をやさしいテイストでひも解いたショートストーリー集
自己鍛錬している方たちの疑問、勘違いしやすい事柄なども
わかり易く解説

人通りの多い繁華街を歩いていると
私のずっと後ろの方から足音が聞こえた。

人ごみを歩きながらもその足音は身体で感じることが出来た。
そして、その音は徐々に近づいてくる事がハッキリとわかった。


少し気味悪くなり歩を止めてチラッと振り返ると、
二十歳ぐらいの青年が真直ぐ走ってくる。
私は、姿を確認したので少しほっとした。


また、いつものように奇妙な体験の前兆なのでは・・と思い
内心穏やかではなかった。


前を向いて歩きはじめるとその音はさらに大きくなり
真後ろまで近づいていた。
そして左側の頬をかすめるようにして
私を追い抜いていった。


それはさっき振り替えたとき見たあの青年だ。
さっきは遠くてわからなかったが、近くで見ると
身長175cmぐらいで病衣をまとい、なんと裸足だった。


私が「病院から抜け出したのか???」と思った瞬間
目の前で「バタッ」と倒れてしまった。


「手助けしなくては・・・」と思ったが、
何か気持ちが悪かったので、
通りをまたいで反対車線の歩道に移った。


私は「騒ぎになっているだろうな」と思い
そこから彼のいた場所を見てみると・・・・
誰もさわいでいない・・・
と言うより彼の姿がない・・・・
では、いま見ていた・・聞いていたモノは何だったんだろう?
?????????????????


これが、俗に言う「浮遊霊」です。
このような霊は、同じ場所をグルグルと繰り返しながら動きます。
同じで場所で、同じを動きをし続けます。
そして、偶然に波長のあったモノにだけにその姿を見せるのです。


もしかしたら、いま貴方が見ている目の前の人も・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・かもしれません。



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