先日、気になる本があったので

大きめの本屋さんに立ち寄ったら

もうそこにある本

全部ほしくなって悶えました。

 

でも、それは結構

本屋さんのレイアウトにも

よるんですよね。

 

より厳選したくなる本屋さんと

ぜーんぶちょうだい!!

って言いたくなる本屋さんと。

 

不思議。笑

 

そういえば昨日

私が紹介した本を買ったよーって

写真送ってくれた人がいました。

 

母でした。

 

めちゃくちゃ身近に

影響与えていたっ!!!!笑

 

今日はそんな母の本棚から

私の家に持ってきた(ごめん)

本のご紹介📚

 

 

 

TUGUMI

吉本ばなな

 

父も母も読書はする人です。

二人の趣味も

もちろん男女の違いで選ぶ本も

全然違うので

私はその中からいろいろ拝借していました。

 

母の本コーナーにあった

吉本ばななさんの本は

結構好きでよく読んでいて

図書館なんかからも借りて

家にない本も読んでいました。

 

高校の時に、現代文の先生に

吉本ばななさんの本を読みます。

って言ったら

「面白い??」って聞かれたんですけど

 

読みやすいです。

 

ハラハラドキドキ

スリルがあるってわけじゃないけど

あったかい小説だなっていう気がします。

 

ゆっくりまったり

読書の時間を楽しみたいときにおすすめ。

 

さて、TUGUMIというのは

登場人物の名前です。

 

主人公がつぐみ。

病弱だからゆえに

家族や親しい人に対する

人の気をひくためのわがままとか

いじわるとかがすごい。

ずる賢い。

それに悩まされているのに

憎めないところがあるのは

 

つぐみの根本の部分が

しっかりしているから。

人とは感覚が違うかもしれないけど

つぐみの中のルールで

彼女の中の正義を貫いている。

そんなかんじ。

 

そんなつぐみを中心に

物語は進みます。

 

舞台はめちゃくちゃど田舎の

海が近い旅館。

そこにつぐみや家族、

そしてこの物語を進めてくれる

まりあといういとこの女の子が住んでいます。

 

まりあが東京に引っ越すことになり

つぐみと離れることで

生まれてくる感情、

夏休みに遊びに田舎に帰ったときにおこる

つぐみを取り巻く事件。

 

つぐみの恋。

そしてどんどん弱っていくつぐみ。

 

でも、ただのセンチメンタルな

物語ではありません。

つぐみのすごさを、

真の強さを知ることになります。

 

この小説を読み終わった感想は

 

「あぁ、海が見たいなぁ。」

 

でした。

内容はね、結構ね、

なんだかんだハラハラもするんですが

本を閉じたときに潮風が恋しくなります。

 

今年は特に

夏休みというものをエンジョイできなかった人が

たくさんいるのではないでしょうか。

 

ひと夏の思い出は

この本で味わえるかもしれません。

 

私の夏休みをくれてありがとうございます☀笑

 

この本の後書きには

吉本ばななさんと

インタビュアーさんの対談が

引用されています。

 

インタビュアーさんは

吉本ばななさんを

 

「優しい作品を書く作家さん」

 

だと言っているのですが

 

当のご本人は

「優しさ」を書いているつもりはないそう。

 

どういうことかと聞くと

 

登場人物はみんな冷淡だし、

人間というものを一つも

描いていませんから。

 

と。

 

それでは、ばななさんは

必ずしも人生について

肯定的ではないんだ。

 

という問いに対して

吉本ばななさんはこう答えます。

 

ええ、むしろ否定的です。

あまりにも否定しているので

せめて小説では

それを救うようなものを

書きたいと思っているんです。

否定的な人間が否定的なことを

書いてもしょうがないですから。

子供のころから読後感の悪いものって

あまり好きじゃなかったので、

自分もそういう意味では、

ある種のハッピーエンドを

絶対書くと決めているんです。

 

優しい作品を書く人が

いつもポジティブで優しい世界に

生きる人とは限らない。

暗い部分をしっているからこそ

自分が望むハッピーな世界を

描くことができるのでしょうね。

 

私はこの後書きを見て

あぁ、だから吉本ばななさんの

作品が好きなんだなって

理解しました。

私も物語はなんだかんだ

ハッピーエンドが好きです。

 

考えさせられるテーマのものも

ひょえーーーっ!!!

ってなって終わるものも好きだけど

楽しい読書をするなら

吉本ばななさんの作品のような

あったかいものが好きです。

 

作者の後書きや考え方を知って

より、その本が好きになる。

他の作品も読み返したくなる。

しかも何度も読み返せるし

その都度あったかい気持ちになる。

 

そんな本に出会えたのは幸せだし

きっとそのような作品は

まだまだ知らないだけであふれている。

 

そんな本に出会うきっかけを作ってくれた

母にも感謝です。

 

皆様良き読書ライフを♬

 

 

10月からは私がガイドをしている

琵琶湖疏水の運航も始まります!

今試行運転中ですが

すでにマイナスイオンに癒されています♡

 

ガイドの私しか撮れない写真も

またすこしずつ載せていきますね♬

 

海には行けないから

疏水で癒されちゃおうっと!!