どんなに食べても太らない

 

24歳の11月、私は人生の晴れの日を迎えておりました。

真っ白なウェディングドレスのサイズは7号。
身長156㎝で42㎏。BMIは17.2だから、7号でも余裕がありました。

 

 

親戚のおばさんから上がった声は

 

「きれいね~」飛び出すハートという感嘆の声ではなく

「さゆりちゃん、細っそいなぁ。大丈夫かいな…」でした。

 

 

元々体育会系の部活で真っ黒に日焼けしてグランドを駆け回り、モリモリと食べて健康そのものの少女でしたが、社会人になって運動をしなくなっても食欲はそのまま。

 

 

食べるの大好きで、同じく食べるの大好きな夫とは、交際中よく焼き肉の食べ放題に行き、

 

40㎝もあるかと思われるお食事明細をピラピラさせながら得意げに笑っておりました。

 

それでも全然太ることなく、むしろ寝て起きると1キロ体重が落ちているという、今では考えられない奇跡の代謝でした。

 

 

結婚して出産は25歳、27歳、29歳と立て続けにして、一人生むごとに2キロつづ体重が増えていきましたが、それでもまだ50㎏には達しませんでした。

 

 

どんなに食べても太らない!

 

やれやれ、そんないい気になっていられるのも今のうちとも知らず…。

 

次のお話は 第2話 「予兆」です。