[社説]「強制動員賠償金」に大使を呼んで抗議した日本、弱腰になった韓国

2024-02-23 07:12 ハンギョレ新聞

 

強制動員被害者のLさんの遺族は20日、日立造船が2019年にソウル高裁に預けた保証供託金6千万ウォン(約670万円)を受領したと明らかにした。強制動員被害者が日本企業から賠償金の名目で受け取った初めての事例だ。これに対し、日本外務省の事務次官は21日、ユン・ドクミン駐日韓国大使を呼んで抗議した。21日にブラジルで開かれた韓日外相会談でも、日本の上川陽子外相はチョ・テヨル外交部長官に「企業に不当な不利益を負わせたもの」だとし、強い遺憾の意を表明した。

 

韓国外交部は「双方の立場を再確認する線で議論が行われた」として詳しい言及を避けた。尹錫悦政権が昨年3月、日本の被告企業の賠償金を韓国財団が肩代わりし、強制動員被害者に支給する「第三者弁済案」を発表してから、日本はこれを根拠に韓国政府を圧迫し強制動員被害に遭った韓国側がむしろ弱腰にならざるを得ない苦々しい状況が続いている。

 

(中略)

 

尹錫悦政権は韓日関係改善と韓米日安保協力を強調しているが、植民地支配に対する心からの反省と謝罪を拒否し、独島に対して領有権主張を繰り返す日本の態度は少しも変わっていない。韓日が必要な部分では協力をしても、過去と領土に対する韓国の原則は決して揺れてはならない。尹錫悦政権の対日弱腰外交に懸念を抱かざるを得ない。

(抜粋おわり)

 

ハンギョレ新聞の記事は、内容的にはいたって感情的で、事実から逸脱している。これが「社説」というから問題。何も論理展開もなく、韓国最高裁が国際法も知らずか曲解してか、あるいはわざと意図的に預けていた供託金について、「被害者が、日本企業から賠償金の名目で受け取った初めての事例だ」などと平気で書いている。

 

国際法を無視して(あるいは知らなかったか?)こんな非常識な判決を出した韓国最高裁が、そもそも論外だし、そもそも1965年の日韓請求権協定において、賠償金は韓国に支払い済みであるから、上川外相は、チョ・テヨル外交部長官に「企業に不当な不利益を負わせたもの」だと強い遺憾の意を伝えたものだった。そもそも韓国政府が強制動員被害者に支給する「第三者弁済案」も、この1965年の日韓請求権協定を認めざるをえないから、やむを得ずそうしたシステムを作ったのだろう。

 

そんなことも知らないで、ジャーナリストなら記事などを書くと恥をかくだろう。韓国外交部が、詳しい言及を避けたのは、詳しいやり取りを公開すると、韓国が世界に詐欺まがいなことを働いたことが。世界や国民にばれてしまうからだろう。しかし、この社説の論点は、もしかしたら本当に解決済みの五億ドルもの韓国への賠償について、この記者にすら知らされていないのでは…という印象を一瞬でも抱いてしまった。

 

日韓請求権協定(当時の韓国国家予算の2倍に当たる計5億ドルの経済援助をした)ことを知っていたら、まさかこんな愚痴に近い記事は書かないだろう。これでは上川大臣の対応を指摘する意味も本当に腑に落ちず、単なる日本が韓国「いじめ」をしている位にしか受け止められないのかもしれない。そんな記事内容に見えた。

 

とはいえ外務省の事務次官に面会した時、上川氏も最初から緊張感のない笑顔だったし、握手も儀礼的以上の握手に見えた。そもそもそんな画像を公開してしまうことも、本ケースの場合、適当ではないという意見もある。少なくとも、制裁を匂わせるような対応には見えなかったし、現実にこの日以降日本政府からは、制裁などという言葉さえ見つけられない。また、マスコミはこの件に触れない。日本政府お得意のだんまりで、事態が下火になるのを乗り切ろうとしているのだろうか。

 

https://x.com/Z9AYvgrhLS8HkNx/status/1760828414066573756?s=20

外務省は責任取れよ 朴正煕1965年「請求権の完全かつ最終的な解決」 金泳三1993年「物質的な補償は求めない」 金大中1998年「過去の問題を持ち出さない」 盧武鉉2006年「これ以上の新たな謝罪を求めない」 李明博2008年「謝罪や反省は求めない」 朴槿恵2015年「最終的かつ不可逆的解決」

 

https://x.com/gaschan1/status/1760826010613039296?s=20

1.「対面で会談でき嬉しく思う」?? 嬉しくない、怒りを覚えるぞ。 順番間違ってるだろ 3.「日立造船・・・強い遺憾の意を表明、竹島・・・一貫した立場を表明・・」?? 表明で済む話ではない。

 

https://x.com/KadotaRyusho/status/1760811624867533211?s=20

尖閣EEZ内にブチ込まれた海上ブイの処理を未だ「検討」し続ける“棒読み”上川陽子外相が今度は渦中の韓国外相と会って「対面で会談でき嬉しく思う。G20外相会合において共に議論することを楽しみにしている」と。予想通り遺憾砲のみ。どうとでも操れるこの政治家を総裁に?

 

それに、赤のワンピースに白のジャケットという出で立ちも、気になった。幼稚園児みたいで、まさに不可解。勝負服を着たというわけだろうか。つまり、日の丸をまとったという意味か…。その割には、お粗末というか腰砕け…その見当違いに、笑いが誘われてしまった。

 

こんな日韓請求権協定を無効にするようなことをされて、即時制裁すらないなんて侮られているというコメントがたくさん出ている。note.comeでまとめたので、ご参照を…下矢印