イスラエル、「2国家共存」の要求拒否 「国際的な指図」も拒絶

2024.02.17 15:30 発信 CNN 

 

イスラエル首相府は17日までに、パレスチナ国家樹立に関する一切の話し合いを当分は拒絶する意向を示した。

 

報道担当者が会見で述べた。「今はパレスチナ人に対する贈り物について話すべき時ではない」と主張した。

 

バイデン米政権と少数の中東諸国が現在、早ければ今後数週間内に発表される可能性がある包括的な和平案を取りまとめているとの米紙ワシントン・ポストの報道にも触れ、「ここはイスラエルである。我々はまだ、昨年10月7日に起きた虐殺の余波の中にある」と指摘。

 

「今は勝利を目指す時期である。(イスラム組織の)ハマスに対する全面的な勝利だ」とし、「ハマス後」の日々についての全ての話し合いはその日々が到来した後にあるだろうとも述べた。

 

バイデン米大統領は、イスラエル人の人質解放とパレスチナ人の受刑者の釈放などを含めた停戦合意は、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」に基づくより永続的な和平の実現につながり得ると期待もしている。

 

一方、イスラエルのネタニヤフ首相は16日、パレスチナ国家の創設に関する「国際的な指図」は受け入れないとの考えを示した。SNS上で述べた。バイデン米大統領と15日午後に電話会談した後の投稿となっていた。

 

首相は、パレスチナとの恒久的な合意についての国際的な指図は完全に拒否すると言明。そのような合意は、当事者の間の前提条件なしの直接交渉を通じてのみ取りつけられるだろうと続けた。

 

ネタニヤフ氏は先月も、ガザの将来像に関するバイデン氏との話し合いで独立したパレスチナ国家への要求を公然と拒絶。イスラエルの安全保障を図る要件は、パレスチナ国家の存在と相いれないとの考えも示唆していた。(転載おわり)

 

 

確かに、先月バイデン氏との話し合いの中で、パレスチナ国家への要求を公然と拒絶はしていたが、今回ヨーロッパも、特にイギリスの外相はガザの死傷者数を尋常でないジェノサイトとし、一刻も早く停止しなければと主張していた。また、BBC放送の報道も、ずっとガザの現状をルポのように紹介していたのが印象的だった。

 

また、フランスもマクロン大統領がヨルダン国王と会談したりして、ガザの人道上の停戦とパレスチナ国家樹立に向かっての方向性を主張していた。米国は最初からイスラエルの援助者であり、紅海で商船を狙うイエメン・フーシ派への攻撃に艦隊を出動までさせて、航行の正常化にイギリス軍とともに活動してきた。現在もイスラエルと足並みをそろえてきた米国。

 

バイデン大統領のダブルスタンダードの背景には、大統領選挙も控え人気が気にかかるところで、そう言わざるを得ないのかもしれない。ガザのパレスチナ人の飢餓に近い現状について放置しておけば、どんどん人気が落ちていくので、イスラエルに譲歩を迫っていたし、そういわざるを得ない現状なのかもしれない。

 

しかしイスラエルの立場にすれば、現在人質も取り返してもいないし、戦争に引きづりこまれた立場で戦っている最中、あたかも喪中に近い心境で戦っているのに、そしてハマスの幹部を現実的に追い詰めている最中、信用もできないパレスチナ人との「2国家共存」など考えたくもないだろう。復讐を貫徹する権利を奪われたくもない」というのが真実なのだろう。

 

最後の手段としてガザの病院に押し入った結果、パレスチナ人の患者たちの背後にかくれるようにハマスの残党がいて、テロリストハマスの戦闘員を100名程も逮捕・処刑したという。そして実際、病院から銃・弾薬なども押収。実際に患者を盾にして病院に潜み、カムフラージュしていたのは事実だったのだ。そう考えると、病院も学校も確実にハマスの工作員的なことをやってるということもイスラエル軍の訴え通りということになる。そうなると、ハマスの幹部も近くにいるのだろうから、確実に追い込めているというイスラエル軍の言質は確かなのだろう。

 

その復讐の権利と人質奪還を途中で止めさせるのは、どんなに残酷なことだろう。たとえ、それがパレスチナ人にジェノサイドだったとしても、この現実をイスラエル軍にさせたのはテロ組織ハマスなのだから…。そうイスラエルは主張しているのだろう。そして、それは論理に適う。叶わないのは、テロ組織を国連まで一緒になって間接的に援助していたことだろう。

 

拒否という物の言い方は、事務的な冷たい言い方なのであり、傍目には30,000名にも達する程のパレスチナ人をジェノサイドをしておいて、「わがまま」もいいところだという印象でくくられてしまいがちだし、本当は侵略が目的だったのではないかと勘繰られるかもしれない。しかし、以下イスラエルの大統領がミュンヘン安全保障会議で講演 した動画を見ると、イスラエルの心情とその心の声が理解できるかもしれないので、貼っておきたい。ご参照を…下矢印

 

 

 「私たちは現実が目の前で暴露され、解明されているということを理解しなければなりません」イスラエルのアイザック・ヘルツォーク大統領
 

 

一部文字起こし

 

ヘルツォーク大統領…私たちへの道があるという事です。私たちは、その現実が7月19日に上下両院の前に姿を現したことで、私たちの目の前で暴露され、解明されたものとして理解する必要があると思います。戦前、私はこの地域の平和のビジョンについて話しましたが、この地域の平和の可能性を損なうのはテロであり、私たちはこの数年で、2年間のテロを経験しましたが、それは人々だけではないと言いました。世界はそれにまったく気付かず、彼らは続けた。彼らは、それを無視した。そして、私たちは、多くのテロを攻撃を経験した。そして、私は隣人がテロを起こした場合、平和的プロセスを受け射ることはできないという明確な結論に達した。私は、誰もそれに同意できないこのような性質の結果をもたらすためのツールとしてテロを受け入れることができるという単なる評価は、人間の基本的ルール全体に全体に反するものであることには同意できますが、それ以上私は、自由世界は絶対に反対してはならない考えています。

 

特定の条件では、テロへのあらゆる融和や支援、条件では、テロに対するあらゆる融和や支援、10月7日に起こったことは、1949年国際的に認められた境界線にある平和なコミュニティが虐殺され、これと、そして反対側のパレスチナキャンプで人々が、これを祝ったということであり、私は次のような人々がいることを期待しています。私たちと平和を作りたいと思っているし、地域の平和というビジョンに沿って前進したいと思っている人々は、イスラエルとパレスチナ人は平和に与えられるに値し、彼らは平和に向かって進む方法と手段を見つけるべきであり、与えられた痛みは軽減しなければならないと強く信じています。再発しないが、そのためにはテロはいかなる形であっても受け入れられないという理解を聞き、理解する必要があり、これが私が言ったことです。イスラエル人はとてもトラウマを抱えているためパレスチナ国家が二国家解決であることを、今彼らに伝える必要があると私は言いました。私たちが、イスラエルの最も内なる問題に取り組まなければ、それは達成できません。それは受領者が私と私の家族と隣人、そして私の国家の安全をどのように補償するのかということです。

 

イスラエル人は、あなたが彼らに土地を分割することを期待しているのではないかと心配しています。そうそう、でも大丈夫。もう一方の組織は誰が運営しているのか、そしてテロが再発しないようにするにはどうしたらいいのか、だから、私たちは平和のビジョンを提供すべきだと思いますし、間違いなく平和の地平線を見つめるべきだと思います。私は自分が思っていることから逃げません。信じていますが、これに実生活に即した現実の要素を加えなければならないと思います。イスラエルの安全保障に対する本当の解決策を見つけなければ実現しないでしょう。

 

…それでは、ちょっと質問させてください。もしあなたに、その問題に対処する方法があるとしたら、あなたは当然のことながら、あなたの国とそこに住む人々の安全、安全を強調してください。それが解決できるのであれば、2国家解決に向けた道筋は、あなたの頭のなかの中にありますか?

 

ヘルツォーク大統領今自動的にパレスチナ国家だとか二国家解決だとかいうのは、ハマスが我々に対して戦争を始めたという事実に対して、実際はーに意図もなくある種の功績や賞賛を与えているようなものだと私は言いたい。そこにはいたくない。そうしたい。私が何か他のことを言いたいのですが、もし私たちが勝ちたくて、悪の帝王とその代理人に対して勝利を示したいのであれば、サウジアラビアを含む地域パートナーとの主要な合意によって、この地域にイスラエルを含めることに向けて動き、その中で正しいことを見つけなければなりません。イスラエル人とパレスチナ人の間の和平の公式、それが私たちが探さなければならないことです。

 

…そこでもう一つ難しい問題について質問させてください。一つ、将来を見据えて、イスラエルはパレスチナ自治政府を信頼していません。多くのパレスチナ人がパレスチナ自治政府を信用していないようだと言っても過言ではありません。ヨルダンと米国以外の多くのアラブ諸国は、人々がいう所の活性化された改革されたパレスチナ自治政府を構築しようと努力しており、イスラエルに安全保障について安心させることを含め、あらゆる面でより良い仕事ができるだろう。私たちは、みんなそうするだろう。興味があるかどうかRPAの人たちが呼んでいるこの活性化されたPAは、イスラエルが協力して未来を築き、あなたが話したよう安全性と安定性を築くことができるかもしれないと思うかどうかに興味があります。

 

ヘルツォーク大統領これは非常に重要な展開だ。プリンが食べられるという証拠は、食べることで分かる何らかの携帯があることを確認しなければならないアラブ諸国によってパレスチナ人に対して、国際社会によって米国によって対処されてきたことは明らかである。それが起こるのは、ここでの問題の一部は、私たちの隣人の機能をあなたが知る方法があるからであり、私はそれに立ち入りたくはありません。それは彼らの問題であり、彼らはそれに対処しなければなりません。

 

私自身の経験から、私は時間をかけて試してみることしかできません。そして、もう一度政治的に最もやっかいな問題ではないが、気候問題、医療問題は大丈夫だと言うような分野で協力できる問題に対処するイニシャチブを見つけることを望んでいますが、本当の反応は得られませんでした。それについても、隣国との本当の対話をしてください。そして私はいかなる改革も、当然のこと、そして本格的対改革であれば歓迎します。

 

…だから私が聞いているのは、あなたがイスラエル人と同じように、これらの改革が本物であることを納得できれば、多分イスラエルがこれに快適に取り組むことができるかどうかのパフォーマンスを測定してください。将来的にはこれを再び RPA と呼ぶつもりです。

 

ヘルツォーク大統領私にその権利がありますか…。だから言います。よくご存じのとおり、イスラエルの大統領をは私たちがしなければならない行政府ではありません。それは行政府に任せます。が、私はかなり明確だったと思います。チェス盤上、またはボードにあるすべての要素を進める場合は、それはそこにあり、それは可能ですので、変更することは可能です。少しギアを動かしてください。

 

…私は、あなたが感じていることは分かります。世界は単にハマスのイデオロギーを理解していません。10月7日にイスラエル本能的に経験した、世界がまだ理解していない経験があります。私は、あなたが持ってきたものを持ってきたことを知っています。考えることは強力な力になるので、皆さんにもそうしていただきたいと思います。

 

ヘルツォーク大統領そこで最初に行っておきますが、私たちがこれまで見てきたイデオロギーは、世界が無視する傾向にあるものです。世界は911を見てきました。世界は聖戦士ジョンを見てきました。世界は見てきました。フランスなどで国民の首を切り落とす行為は、私たちをちずから消し去ろうとする過激なイスラム教のイデオロギーに直面していますが、それが必ずしもイスラム教であるとは限りません。私はイスラム教との対話を信じていますし、平和を主張するイスラム教徒の国がたくさんあることもご存知でしょう。

 

そして前進しますが、現在テヘランテランから発せられる悪の帝国の焦点となっているこのイデオロギーは巨大であり、国際治安部隊の主な標的となる必要があります。なぜなら、それはイランの核開発計画から始まり、彼らのイデオロギーから始まるからです。それは彼らの代理人に行きます。それは5万人の部族であるテオティスに行きます。ダビデは弾道ミサイル、巡行ミサイルそして無人機を持っています。

 

世界のほとんどの国よりも大きいものを持っています。そして、あなたはこれがどこを目指しているのか自問します。ヨーロッパとアメリカ、そして自由世界の他の場所の中心であり、そして自由世界の他の場所の中心であり、人々は目覚めなければならないので、私は作業中に我が軍が持ち去った本を持ってきました。私たち全員を殺すことを目的とした最悪の兵器。その本はユダヤ人の終わりを意味する「二」と呼ばれています。「二」は終わりを意味します。(一部文字起こし終わり)

 

 

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