ガザのUNRWA本部地下にハマスのトンネル、イスラエル主張

配信 CNN

 

イスラエルは10日、パレスチナ自治区ガザ地区北部にある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の本部地下でイスラム組織「ハマス」の主要なトンネルを発見したと主張した。

 

イスラエル軍がガザ北部シャティ、テルアルハワ両地区での作戦遂行中に見つけたとしている。声明で、UNRWAが運営する学校近くでトンネルの坑道入り口にたどり着いたとした。トンネルの発見日時には触れなかった。 CNNはこのイスラエル軍の主張を独自に検証できていない。

 

一方、UNRWAのラザリーニ事務局長は同機関はガザ本部の下に何があるのかは承知していなかったと指摘。「イスラエル当局からトンネルとされるものがあるとの連絡は公式にはこれまでなく、この主張へのさらなる対応はできない」と述べた。 

 

ラザリーニ氏によると、同機関の施設の調査は四半期ごとに実施。ガザの施設の点検は昨年9月が最後だったという。(抜粋おわり)

 

 

もしこれが本当ならば、大変なことだろう。もしかしたら、UNRWAが積極的にテロ組織のハマスに協力していることにもなる。ここの設備の発表の詳細はないが、今までもハマスの地下トンネルには、電気も水洗トイレなどの設備も整っているとのことなので、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の本部地下で発見されたとすれば、何らかの協力もあったと推測される。

 

毎日新聞の報道でも、「見つかったトンネルは長さ約700メートル、深さ約18メートル。UNRWAが運営する学校に入り口があり、隣接する本部の敷地内の地下を通っていた。内部にはハマスが使用していたコンピューターのサーバーが置かれていたという。トンネルの電気設備は本部の建物につながっており、UNRWAから電力が供給されていた可能性があるとしている」と報道している。

 

この件で、UNRWAに10月7日のハマスの急襲に関して関与した職員がいたらしいという事実が出てきたにもかかわらず、その説明も謝罪をせず責任を取らない国連トップのグテーレス総長も責任があると書いたが、この件について、イスラエルのカッツ外相は10日、ラザリーニ事務局長の辞任を要求したという。

 

ラザリーニ氏は即座には応じてはいないということだが、そこまでUNRWAが、テロ組織ハマスと癒着していたという次元の問題があるならば、当然然るべき地位にいる人物は責任を取らなければならなくなるだろう。各国からの公金が拠出金として渡っているのだから…。世界の善意を、結果的にだましたことにならないか…。以下、毎日新聞および関連動画を添付したい。下矢印

 

 

 

 

 

これにからみ、時事通信によると、ネタニアフ首相は米ABCテレビとのインタビューで、パレスチナ自治区ガザ最南端の都市ラファへの本格侵攻に関し「われわれは、やる」と明言したという。また、これに関し「勝利は手の届くところにある」と主張。ハマスの大隊が残るラファへの侵攻に反対することは「戦争に負けろと言っているに等しい」とも語ったという。一方で、ガザ住民が退避できる「安全な通路を提供する」とも語ったという。詳細は、以下時事通信の記事と関連動画を添付する。御参照を…下矢印

 

 

 

 

とはいえ、国際社会からはもちろん、身内のイスラエル人や人質の家族たちの反対の声は大きい。その理由は、「100万人以上が避難するラファで地上部隊の投入を含む侵攻が行われれば、民間人被害の一層の拡大は避けられないだろう」という予測もあり、世界は声を大にして反対している状況がある。

 

中東の重要なプレーヤーであるサウジアラビアも声明で、ガザ市民に「深刻な影響」をもたらす懸念があると米国へ警告したという。また、ラファと境界を接していてガザ住民の流入を警戒するエジプトも、侵攻すれば「平和条約は停止される」とイスラエル側に伝達したと報じられた。

 

このサウジアラビアだが、最近西側に向けて強硬な声明を出しているといわれ、イスラエルとの国交樹立に関しても、「断固たる立場を取る」と米国に警告したという報道もある。サウジアラビアの認識の中心となっているのは、パレスチナ国家の国境は1967年に設定された線に基づくという主張なのだそうだ。

 

この線はヨルダン川西岸、ガザ地区、東エルサレムを含む地域を含んでいるという。

その線を逸脱したら、サウジアラビアはイスラエルとの国交樹立はないとけん制しているようだ。詳細は、以下Geopolitics TV作成の動画をご参照のこと。下矢印

 

 

 

 

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