イスラエル首相、ハマスの人質解放条件拒否 「降伏」要求に応じず

配信 ロイター

 

イスラエルのネタニヤフ首相は21日、人質解放と引き換えにパレスチナ自治区ガザからの軍の完全撤退やハマスによるガザ統治継続などを求めたハマス側の要求を拒否した。

 

 声明で「ハマスは人質解放と引き換えに戦闘終結、ガザからのイスラエル軍撤退、全ての殺人犯と強姦(ごうかん)犯の釈放、そしてハマスの存続を要求している」とし、ハマス側の「降伏条件を完全に拒否する」と表明した。

 

ハマス幹部はロイターに対し、ネタニヤフ氏による攻撃停止拒否は人質解放の可能性がないことを意味すると述べた。 ネタニヤフ氏はさらに「ヨルダン以西の全領土におけるイスラエルの完全な治安管理」について妥協しないと改めて表明。(抜粋おわり)

 

 

今更、人質解放は解放するが、それと引き換えにガザからの軍の完全撤退や、ハマスによるガザ統治継続などを求めたというハマスの要求は、客観的に考えてもいかにも図々しすぎるだろう。テロ組織ハマス殲滅を公言して戦っているイスラエル軍が、ここまで戦ってきてハマスの結論に、簡単に同意などできるわけがないではないか。

 

ネタニヤフ首相も、自分の発言や立場を見直すように国際また国内世論の圧力に直面していることを十分承知している上で、「私の断固とした立場こそが、イスラエルを存続の危機にさらしたであろうパレスチナ国家樹立を長年阻止してきた」と強調しているようだ。

 

同時に意見対立があるというガラント国防相も、対立点は認めつつ共通する声明を発信したようだ。主戦場の上空で、イスラエル国防相ユリア・ガラント氏は上空から戦争を目撃し「現在の戦闘分野はカヌンに焦点を当てていたわが国軍は素晴らしい成果を仕事をしている。空軍による攻撃をリアルタイムでストライキを見た。正確で完璧だった。地上軍との連携は、非常に印象深い。」と言っていた。

 

ガラントが上空を飛行した後「非常に明確なメッセージが、カヌンでの私たちの活動を強化する。戦車の煙が立ち込め、私たちの大砲と空軍ジェット機が、ガザの空を覆い続ける。私たちが目標を達成するまで、ハマスの撲滅と人質の故郷への帰還を果たさせる」

 

その言葉や空気は、地上でもよく理解されているし、またネタニヤフ首相の声明と明確に一致している点があるという。ハマスへの完全な勝利、そして人質の帰還…その点での二人の声明は、明確に一致しているようだ。以下詳細は、ビデオにてご参照を…下矢印

 

 

 

 

ただ、ハマスはイスラエルが支援し創設したものだとという声もあるし、ネタニヤフ首相も若い時から特殊部隊に所属していた生え抜きの軍人上がりの人物で、建国以来最年少で首相となった人物だという。時折、軍人特有の視点が見え隠れするような気がしている。

 

EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は19日、イスラエルが過去にハマス創設の資金を提供していたと述べたという。ネタニヤフ首相は否定しているそうだが、いろいろ一筋縄ではいかなそうな人物ではあるようだ。

 

 

 

 

 

生粋の経歴を持つ軍人が、民主主義といわれる国で首相という椅子に座っているというという状況は、2024年という現代に若干の違和感を持つのだが…。

 

 

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