ガラント国防相「ガザ北部の地上作戦の目標達成しつつある」イスラエル 新作戦への移行発表

 

2024/01/05 テレ東BIZ

 

パレスチナ自治区ガザへの地上侵攻を進めるイスラエルのガラント国防相は4日、ガザ北部について「地上作戦の目標を達成しつつあり、新たな作戦に移行する」と発表しました。

 

ロイター通信によりますとガラント氏はガザ北部では今後、急襲作戦や地下トンネルの破壊活動などが中心となり、ガザ南部では、イスラム組織ハマスの指導者の排除のほか人質の救出作戦に注力すると明らかにしました。

 

一方、ハマスとの戦闘終結後のガザの統治についてガラント氏は「パレスチナ人主導で行うべきだ」との考えを示した上で「イスラエルはガザの文民統治に関わらない」と強調しました。

 

ガラント氏が「文民」と前置きしたことで軍事面での関与を継続するという含みを残した可能性があります。(転載おわり)

 

 

このガラント国防相の発言が、イスラエルのガザ地区の今後についての最終案なのだろうか。ネタニヤス首相の言動では、パレスチナ人をガザ地区外に再定住させ、「ガザ地区にイスラエル人の入植地を建設する」などの発言が見られて驚いたものだったが、日本の外務省は、以下報道官談話として発表したようだ。

 

 

  1. 我が国は、イスラエルの一部閣僚が、ガザ地区のパレスチナ人をガザ地区外に再定住させ、ガザ地区に入植地を建設する等の発言を行ったことを憂慮しています。
  2. 入植活動は国際法違反であり、「二国家解決」の実現を損なうものです。ガザ地区が危機的な人道状況にある中、緊張を高める扇動的な発言は受け入れられず、我が国として、無責任な言動を控えるよう呼びかけます。詳細は以下のXよりご参照を…。下矢印

 

 https://x.com/MofaJapan_jp/status/1743230062365986984?s=20

 

 

このガラント国防相とネタニヤフ首相との間には、その政策方針を巡り溝があって対立していたらしいが、それというのも、どうやらネタニヤフ首相に独裁的性格があった模様で、最後には軍の指揮権まで掌握したい模様だったとか…。確かに、独裁者に軍を預ける程危険なことはないだろう。

 

ガラント氏の発言が、果たしてイスラエルの最終的な決定なのかは分からないが、いずれにしても軍事面での関与については、含みを持たしたようだ。今回、イスラエルはハマス組織を壊滅すべく、急襲作戦や地下トンネルの破壊活動を続けて徹底的に殲滅を図るつもりらしいが、そうすればする程、この先も、ハマスの後に控えているイランとの溝はどんどん深まっていて、まさに、一触即発のたたずまいを見せてきている有様。ニュースは刻刻と変わっていき、毎日目が離せない。

 

いや、新年早々の日本の状況を見ていても、すでにその境界線を越えてしまっていて戦時下にあるようにすら見える。

 

 

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