群馬・桐生市 生活保護費を１０人に一部不支給「生活指導や助言が目的」
配信 群馬テレビ
群馬県桐生市は、生活保護費の受給者１０人に対し月ごとに全額を支給せず一部を不支給にしていたと発表しました。
桐生市では、５０代の男性に生活保護費をまとめて支給せず、１日１０００円ずつ手渡ししていたとして、先月中旬、群馬司法書士会が市に改善を要請していました。
市によりますと生活保護費の分割支給は市の幹部も出席した部内会議で決めたもので、市役所の窓口で手渡しし、不支給分は一時的に預かっていました。市は、生活指導や助言が目的だったと説明しています。
県は、実態把握に向け市への聞き取り調査を実施する方針です。
(抜粋おわり)
東京新聞の報道もある。こちらの取材だと、生活保護法31条2項で、保護費は1カ月分を限度に前渡しすると定めているというが、市役所当局者は、この違法性の認識について「法を逸脱すると考えたら行えない」と否定したという。
これに関して、東京新聞がもう少し詳細な関連取材をしている。この男性は7月26日に市福祉事務所に生活保護を申請し、8月18日から受給が始まったという。支給額は月額約7万円と決まったものの、市側は1日1000円を窓口で手渡し、月に計3万円ほどしか支給していなかったという。
手渡す際も、求職活動のためハローワークに行ったことを確認していたというので、
年齢が50歳代だったようなので、働けるはずと想定していたのではないだろうか…しかし、男性は体調が悪く働くことが難しかったので、保護申請をしたと言っているという。
司法書士会は、全額を支給しなかったことや、支給に条件を付けることはいずれも違法と指摘し、10月12日に司法書士とともに市福祉事務所を訪れ、未支給分13万4180円を受け取ったという顛末。結局、これも司法書士会を通して実現したわけであって生活保護はセイフティネットと言われているのに、切羽詰まって相談に行くと、こんな扱い方をされている。
ところが、これが外国人にならば、ほとんど何も言われずに申請が受付られるようだ。最高裁は生活保護は外国人に対応させない判決を出しているのに、地方行政ではそれがないがしろにされているというのは、どうしてだろう。何だか、逆に日本人差別を感じてしまうのだが…。
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