電力8社、全社が大幅黒字に 値上げで8000億円押し上げ

2023年7月31日  日本経済新聞
 
8月2日に23年4〜6月期決算を発表する東京電力ホールディングス(HD)と、27日に発生した火力発電所の事故を受けて通期予想を取り下げた沖縄電力を除く8社で集計した。
 
前期は1553億円の大幅赤字となった中国電力は24年3月期の連結最終損益が700億円の黒字になる見通し。6月に家庭向けの電気料金を平均29%引き上げたことが寄与し、電気料金の値上げで1250億円もの収支改善を見込む。
 
北陸電力も、24年3月期の連結最終損益が200億円の黒字(同884億円の赤字)となりそうだ。同社の家庭向けの値上げは42%と大手電力で最も値上げ率が大きく、通期では電気代の値上げが1000億円程度の収益改善につながる。
 
高騰していた燃料価格も下がっており、指標になる原油の価格は全社が22年度の平均価格より1〜2割程度下がると見積もる。5社は稼働電源の5割以上を火力発電に頼っており、燃料費の低減も収益を押し上げる。
 
原発の稼働の有無で大手電力間の収益格差は大きくなっている。関電では28日に高浜原発1号機(福井県)が再稼働した。同2号機も9月に動かし、最大7基の原発が動く。原発効果で連結経常利益は1590億円改善する。連結純利益は過去最高だった06年3月期の1.9倍に達する。
 
九電も24年3月期は最大4基が稼働する予定で、05年3月期の最高益(892億円)を更新しそうだ。家庭向けで値上げした四国電力も伊方原発3号機(愛媛県)の稼働率が高まり、連結最終損益は前期の赤字から過去2番目に高い利益水準まで回復する。(抜粋おわり)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我が家は、中国電力。前期だけで1553億円の大幅赤字というので、空前の円安やらウクライナ侵攻などでエネルギーが高騰したとかで仕方なく同意せざるを得なかったが24年3月期の連結最終損益が700億円の黒字になる見通しだとか…。29%引き上げたことが寄与したとか言っているが、それならもう少し値上げ幅も少なく計上してほしかったと当惑している。

 

我が家はオール電化なので、冬1月分は確か51827円計上したことがあって、電気代のためにその月は大赤字になったことを記憶している。それに伴い消費税・省エネ電力賦課金もびっくりするほどの額に上り、かつて体験したことのない電気代に家計予算が消えてしまった。この賦課金も、今回の値上げで中止になるとかの噂は有りながら、まったく論議さえされなくなってしまった感もある。

 

中国電力はこの値上げの結果として、今後1250億円もの収支改善を見込んでいるという。たった数ヶ月でこんな額が収集できるなんて…電力会社って公共性が強い会社のはずなのに首を傾げたくなる。

 

 

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