発がん性の疑われる有機フッ素化合物(PFAS、ピーファス)が全国の米軍施設や工場周辺で検出されている問題で、環境省は25日、都内で「PFAS総合戦略検討専門家会議」の第4回会合を開いて、今後の対応方針などを議論したという。

 

汚染地域での住民の血液検査については、環境省が「慎重に検討すべきだ」との対応案を示したというが、これに対して、専門家からは「後ろ向きな表現だ」などの批判も上がったという。

 

 

PFAS汚染地域での血液検査 環境省の対応案「慎重に検討すべきだ」に専門家の指摘相次ぐ

2023年7月25日 21時04分 東京新聞
 

環境省は毎年度、全国的なPFASの血液検査を約100人規模で試験的に実施している。

 

この日の会議では、今後の調査について規模拡大などを検討するとしつつ汚染濃度が高い地域での調査には「慎重に検討すべきだ」とする案を示した。「血中濃度のみを測定しても健康影響を把握することができない」「(水など)環境中の調査強化で対応することが妥当」とした。

 

環境省の案に対し、専門家委員の京都先端科学大の高野裕久教授(環境医学)は「『慎重に』という言葉はいるのか。前向きか、後ろ向きかが違ってくる」と指摘。

 

京都大の原田浩二准教授(環境衛生学)は「自治体が『(血液検査を)あまりやらなくてよい』と判断する材料になる恐れがある」と述べた。

 

群馬大の鯉淵典之教授(環境生理学)は、原田准教授が市民団体と実施した多摩地域での血液検査などを挙げて「既存の調査結果を十分活用していくべきではないか」と提案した。

(抜粋おわり)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

住人にとっては、とんだ青天の霹靂問題だろう。PFAS汚染は米軍横田基地からと言われているが、横田基地は立川や国分寺からそう近くもない。昔立川が基地だった時の影響もあるのだろうか。PFAS汚染問題。国分寺地区の被害者の方の話では、国分寺という所は湧き水も出ていて、昔から水が綺麗でおいしいという評判だったので、濾過もしないで井戸水を生活用水として使用していたらしい。

 

確かに昔の国分寺あたりは森も点在する多摩地区特有の自然もあふれた地域だった。私は武蔵野から八王子に転居して、この国分寺の西武多摩湖線経由で萩山というところまで出て、西部新宿線で一年少しの期間高校へ通った。間に一ツ橋学園駅というのがあって、一橋大学があった。それこそ、車窓は田園風景の中に住宅が点在するというのんびりとしたところだったし、無論、地下水が汚染されているなんて夢にも想像つかなかった。

 

では、こうなったのは誰のせいだろう。住民にとっては青天霹靂で、自分の体がPFASというガンを誘発する化学物質で汚染され、それは永遠にデトックスできない化学物質だと言われても、どこに責任を問うのか分からないだろう。

 

また、いわゆる土壌からではなく、テフロン加工のフライパンなど、またフッ素コーティングの鍋で料理をすると、その物質をとりこむことになるという。我が家も知らないままテフロン加工のフライパンを使用していたので、被害に遭っているかもしれない。

 

では、その責任はメーカーが取るのだろうか…。メーカー側も青天の霹靂かもしれないし、でも今後の健康被害としても未知の分野なので、誰かが責任を取らなければならないだろう。大勢の人が被害を受けているかもしれないし、その原因物質を散布していた米軍をまったくスルーする訳にもいかないだろう。人々の安全と健康もっといえば、命がかかった問題だからだ。

 

 

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