一部文字起こし 
 

中国の港には空きコンテナが山積み 世界の工場としての地位を失いつつある

 
2023 3 17 中国見聞

 

世界的なコンテナの売買・リース用のオンライン市場を運営する海運テック企業コンテナxチェンジの最新データによると、上海港の40フィートコンテナのCAx(コンテナの可用性指数)は2023年第6週に0.64に達し、11週連続で0.6を超えています。CAx値が0.5を上回るとコンテナが過剰であることを、0.5を下回ると不足していることを表します。

 

上海だけでなく、広州や深圳など全国の主要港でも空きコンテナが大量に積み上がっている現象が見られています。1月上旬の深圳塩田港の空きコンテナ数は、2020年3月以来の最高値を記録し、港内では空きコンテナが6~7メートルの高さに積み上げられています。

 

かつては行き交う車両で渋滞していた道路も、今はがらんとしています。中国海運情報プラットフォームは、塩田港が開港して29年間の空きコンテナ数を塗り換える可能性が高いと報じました。2022年12月広州にある南沙江の埠頭では、すでに通常の保管能力の2倍の空きコンテナ量となり、中国でコロナ流行以来空きコンテナ数の最高記録を更新しました。

 

2023年3月2日付のウォールストリートジャーナルは、中国の港からの出荷が大幅に減少し、空きコンテナが積み上がり主要ターミナルに通じる高速道路には、荷物のないトラックが止まっていると報じました。同報道によると、深圳港で作業しているトラック運転手は、ここには16000人のトラック運転手が登録されていますが、今実際に働いているのは3000人だけです

 

アメリカ人が中国製品を買わなくなったので、今年は今までで最悪の状況になっているかもしれませんと語っています。上海港の作業員は中国の財新網の取材に対し、埠頭はコンテナでいっぱいのため、現在多くの空きコンテナは江蘇省の倉庫に積み上げられています。「これは珍しい光景です」と語りました。

 

空きコンテナの量からも察することができるように、船賃も大打撃を受けています。バルチック海運指数によると、3月初旬の中国からロサンゼルスへのコンテナ送料は、昨年同期の200万円前後から10倍以上値下がりして20万円以下になりました。中国語コンテナ網は2月13日、1月の中国輸出コンテナ運賃指数を発表しました。そのうち総合指数は前月比11.8%減、ヨーロッパルートの運賃指数は前月比16.7%減、アメリカ西ルートと東ルートは、それぞれ前月比7.8%減と9.8%減となりました。

 

これにより中国月次輸出コンテナ運賃指数は2022年9月に軒並み下落して以来、5カ月連続で前月比下落したことになります。ウォールストリートジャーナルの報道によると、大手海運コンテナ会社はアジアから欧米への運送力を縮小しています。過去3ヶ月の間に、A.P.モラー・マークスMSCなどの大手海運企業は、アジアからアメリカへの定期便の3分の1、アジアからヨーロッパへの定期便の20%を停止しました。ここ1~2年間で製造業のサプライチェーンが中国から移転し、なおかつ移転の速度が加速しています。

 

製造業の海外移転の背景には、中国共産党による厳しいゼロコロナ政策や電力制限が挙げられます。その他に中国とアメリカの競争激化や、台湾海峡での地政学リスクの高まりといった要因もあります。

(一部文字起こしおわり)

 

 

あの飛ぶ鳥を落とす程に世界に君臨していた中国マネー。しかし、中国経済がここまで落ち込み、変貌するとは誰が予測していただろうか。コロナ後の中国は、建設業・製造業などの仕事の奪い合い。そして企業倒産・破産、そして下請け作業のなくなってしまった出稼ぎ労働者たちの悲哀。

 

世界の中国離れのリアルな現状…かつて出稼ぎの人々でにぎわっていた深圳では、33歳以下限定の仕事しかなく、それも時給は9元(173円)一時間に173円の仕事だとレポートしている。それで、どうやって生活していくのだろう。

 

だからといって、中国共産党が、かれらの救済をしているなんて思えない。それで極貧になってしまった労働者は、臓器を売るのか…あるいは、ホームレスとなってしまった労働者は、襲われ臓器収奪されるのだろうか…。そうした映像も残されている。

 

億万長者は海外に逃れ、共産党幹部はせっせと国民からネコババしたお金を海外口座へ送る…そのように極貧の労働者の命を凌辱し、その血潮の上で胡坐をかく。中国の不条理。中国は、現在バブル崩壊の地獄にいる。哀しいパロディが演じられている。

 

 

 

 

 

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