二次災害の懸念あり! 台風西日本へ向かって異例の進路を取る模様! 


 

台風の進路が西日本向かって異例の進路を取るようだ。昨日ブログを書いた時点では、その可能性を秘めていたが、現在の予想進路は、西よりにかえる可能性が濃厚になり、まさに神がかったというより警告めいて異例の進路を突き進むように見える。こういうのを「泣き面に蜂」というのだろうか。それとも余りできすぎているから、誰かが懸命に操作して日本沈没の時期を早めようとしている恣意的気象現象なのだろうか。


とりあえず、台風12号は土曜日の夜遅く~日曜日の未明にかけて、東海地方に上陸する可能性が高くなっているとのこと。結果、東日本~西日本にかけて広い範囲で大雨や暴風、高波・高潮のおそれがあるとのことだ。現在、尾道では避難準備の警報を出しながら、花火大会だけはしっかりとやっている。ベランダからも見えるが、暑いし例年変わり映えもしないので関心もないので無視。気のせいか、花火の音はいつもより数が少なかったような気がする。この花火大会も最後までどうするか決断が迷ったようだったが、尾道は豪雨災害後、特別な被害もな
かったにもかかわらず(土砂崩れ
計 7戸、
土砂崩れによる供給管や灯外内管の破損などにより供給支障箇所8戸のみ)断水のため一般店舗が営業ができなかったことと、観光客が激変しているという。


断水中でも、必死で営業努力をしていた尾道ラーメンの店舗もあったようだが、客足の激減に嘆くことしきりのようだった。断水が終わってからも、その客足も伸びず商店街やホテルなどの溜息が聞こえるようだ。この酷暑も追い討ちをかけているのだろう。外出しても死にそうなのに、旅行自体出掛ける気にもなるまい。この傾向は安芸宮島、倉敷美観地区などでも顕著だという。


そういう事情もあって、観光振興のために尾道の花火大会は実施することに決めた模様だ。しかし、台風の前日、風も雨もまだ静かだが(夜9:00pm時点)人々の心の慌しさもあって、どれだけの成果があったかは疑問だ。さて、その懸念の台風だが、強い勢力を依然として保ったまま、東海地方に上陸する可能性が高まっているとのこと。そして西へ進む今ままでとは異なる異例のコースをたどるそうで、湿った空気もいつものは違う方向から入るため普段は大雨にならない所でも雨の強まるおそれがあるという。まさしく台風は意思でも持っているかのように、1番我々が歓迎したくないコースに向かってひたすら進もうとしているかのようだ。


不気味で予測が付きにくいことは、本土上陸の後、台風は動きが緩慢になる模様。予想では風がぶつかる静岡県や神奈川県の山沿いで雨雲が発達しそうだということ。この台風の雨雲はそのまま西日本へ進むため、豪雨被害があった中国・四国地方でも、非常に激しい雨が降るという予想ができるという。そうなると、まず土曜日の夕方以降、台風の雨雲が関東・東海に近づき、風がぶつかる静岡県や神奈川県の山沿いで雨雲が発達するという予測ができ、その雨雲は日曜日にかけて西日本へと進みそうだ。風も強いが激しい雨が降る懸念が高い。関東甲信や東海で400ミリ、西日本でも200~300ミリの雨が降ると予想され、月曜日にかけてはさらに雨量が増える見込みとのことが懸念の焦点になるだろう。被害が最小であることを祈りたいし、祈るしかできないだろう。


さて、豪雨災害はいまだ終息したわけでもなく、関係者はまだまだ不断の努力をされていることだろう。こうした災害時、案外苦労したのはトイレ問題ではなかろうか。災害のたびにこのトイレ問題は話題に上がるものの、なぜか同じことを繰り返すのみで抜本的な解決策に着手する気は行政側にはなさそうである。私もこの災害で、1滴の水の汲み置きもないという悪条件で長期に渡る断水を体験したのだが、この時1番困ったのはトイレ問題だった。流す水が確保できないということ。しかし、流さなければならないこと。私は貯めてあった温水器のお湯を冷まして利用したが、ペーパーが詰まるのではないかとひやひやものだった。



水洗式でなくいわゆる汲み取り式であればいいかといえば、今回し尿処理施設が被災し汚水処理ができない状態が続き、そのため家庭の汚水槽の容量が限界に近づいていても汲み取り業者に断られるという事案も発生してしまったという。その関係者は「排せつのことを考え、水や食事も我慢している」という深刻な声が聞かれたというのである。こうした事例は水洗でも断水では水が流しにくいため、特に身体障害の方は一人で排泄処理ができないケースもあり、食事をしないという声もかなりあったと聞く。

 

 

こうした災害時のトイレ問題は、水分を意図的に取らなかったため熱中症になってしまったり、腎臓機能や心臓機能にに負担をかけたり血液の流れが悪くなったりして、血栓が詰まって発症するエコノミー症候群なども起こしやすくなり災害関連死を招く原因の一つともなっているというから深刻である。災害時はし尿処理ができなくなることもあることを頭の隅に入れておいた方がいい。その事例は毎日新聞に詳しい。


 

西日本豪雨 し尿処理できず「水や食事我慢」愛媛・大洲

https://mainichi.jp/articles/20180716/k00/00m/040/022000c

毎日新聞2018年7月15日 19時30分(最終更新 7月16日 12時26分)

肱川(ひじかわ)が氾濫して甚大な被害が出た愛媛県大洲市では、し尿処理施設が被災し、汚水処理が1週間以上できない状態が続いている。家庭の汚水槽の容量も限界に近づいており、被災者からは「排せつのことを考え、水や食事も我慢している」と深刻な声が聞かれる。

大洲市など2市2町でつくる衛生事務組合が運営する処理施設「清流園」は、下水道が普及していない約5万8000人分のし尿や浄化槽汚泥を処理している。施設は同市米津の肱川沿いにあり、今月7日の氾濫で管理棟と処理棟が150センチ近く浸水。地下のポンプは水をかぶって故障し、バキューム車で集めたし尿をためる水槽も満水になって使えなくなった。

くみ取り式トイレを使う家庭では、衛生状態が悪化しかねない状況だ。同市の野間妙子さん
(71)は「自宅の汚水槽の余裕がなくなってきたが、くみ取り業者に電話がつながらない」と話す。簡易水洗式の場合、断水で汚物を流す水もないという。一方、同市内の業者は「トイレが流れないなら水も飲まない、何も食べないという人がいる。ただ、汚水の引受先がない以上回収にはうかがえないとしか言えない」と悩む。

清流園によると、施設の水槽から排水して汚水を受け入れるまで2カ月かかり、浄化設備の復旧については今年度中の再開が見通せないという。園では近隣自治体の施設に汚水を車両で運んで処理を依頼するなどしており、他施設との調整を急いでいる。【木島諒子】


 

 

大雨災害では、こんな被害もあった。現在いまだ未解決の状態である。こんななかで災害用トイレに関して新しい動きもあった。トイレトレーラーの出現である。このトイレトレーラーを保有するのは静岡県富士市。全国の自治体でこれを所有いて入るのは同市だけである。長さ約4.3メートル、幅約2.4メートル、高さ約3.2メートル。四つの個室に洋式水洗便座を備えていて、上下水道が途絶えたとしても1500回利用できるということだ。太陽光パネルとバッテリーで、停電にも対応できるという。約1250万円だそうだ。しかしこれはどこにでも動けるという意味において便利に違いない。各自治体が一台づつ持てば、災害があった時出動して必要地区に貸し出すこともできるだろう。一自治体で無理ならば、広域自治体で共同所有してもいいだろう。いろいろな災害に対応できるだろうし、いいアイディアだと思う。記事を貼り付けておこう。


西日本豪雨
富士市のトイレトレーラー、倉敷市へ初出動

https://mainichi.jp/articles/20180712/k00/00m/040/030000c


毎日新聞2018年7月11日 18時17分(最終更新 7月11日 18時32分)

静岡県富士市は11日、西日本豪雨で浸水被害に見舞われた岡山県倉敷市の要請で、トイレトレーラーを派遣した。職員3人が車両で牽引し、真備(まび)町地区の避難所に向かった。トイレトレーラーは今年3月の配備で、災害出動は初めて。

富士市によると、トイレトレーラーを保有するのは全国の自治体で同市だけ。長さ約4.3メートル、幅約2.4メートル、高さ約3.2メートル。四つの個室に洋式水洗便座を備え、上下水道が途絶えた状態でも1500回利用できる。太陽光パネルとバッテリーで、停電に対応できる。

市は、「助けあいジャパン」(東京)が提唱する「みんな元気になるトイレプロジェクト」に賛同し、第1号として約1250万円で購入した。費用はインターネットのクラウドファンディングなどで賄った。全国の市町村に配備を呼びかけており、西伊豆町や愛知県刈谷市も購入の準備を進めているという。

3人は、防災危機管理課の仲亀史和・統括主幹と太田智久・主幹、消防本部の小沢斉夢(せいむ)消防士長。市内の事業所から寄せられたトイレットペーパーなどの支援物資も積み込んだ。

この日朝、出発式があり、小長井義正市長は「過酷な避難所生活を送っておられる方の思いを受け止め、連携して対応して欲しい」と激励。仲亀さんは「災害時は、住むこと、食べることと同時にトイレが大事。頑張ってきます」と話した。【高橋秀郎】



 

火山列島である日本は、もともと災害の多い国だ。地震に始まって定期的にやってくる台風。今回のような大豪雨、また火山などの噴火など。地球が活動期に入り、いろいろな災害が我々の想定外のところで起こってくるだろう。そうした意味を含めても、防災に関しては、時間とエネルギーを注いでも決してマイナスなテーマとはいえないはずだ。

 

 

トイレと関連死は密接な糸で結ばれている。現在では災害には水を心配するトイレよりも、既存のトイレにビニール袋をかけて凝固材などで固める災害用トイレなども開発されているという。まったく水を流さないタイプの災害時のトイレの在り方のアイディアだ。断水時においてはトイレには水という発想を止めれば、もう少し気持ちに余裕も生まれるかもしれない。


トイレと避難所に関するツイッターを貼り付けておこうと思う。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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✻ブログ更新しました。

 

✻今回は災害時のトイレ問題はいつも問題提議されながら、先送りされてきました。しかし、この問題と災害死問題は、密接に結びついている問題です。それで、今回は災害時のトイレ問題を考えてみました。