息子ユウヤが小さい頃、
眠る前には必ず絵本を読んであげるか
あるいは「おとぎ話」をしてあげるのが習慣でした。
ある時、「鶴の恩返し」の話をしてあげたら、
いつも途中で、
「うんうん、それから」
と、合いの手をいれるユウヤが、
シーーーンとしたので、もう寝たのかな?と思ったら
歯を食いしばって、ボロボロと泣いてました。
「どうしたの?」
と聞くと、
「なんでその男の人は、約束破ってふすまあけちゃったの・・・。
約束は破ったらダメだよね・・・。
そんなの、、、そんなのダメだよ。。。
鶴がかわいそうだよ」
ビョエーーーーーーーーーーーーー、、、でした。。。
そして、ストーリーそのものを変えて
ふすまを開けなかった設定にしろと言い出した。
・・・・・それじゃ「おとぎ話」の意味なくないか???
とは思ったものの、
寝付かせるためにお話をしたのに、
泣かれっぱなしじゃマズイと思い、
変えましたとも、ストーリー(^^;)
以下、新ストーリー。↓
『旦那さんは約束を守って決してふすまをあけず、
助けられて人間の女の人になった鶴は、
毎夜、毎夜、自分の羽をむしってハタを織りました。
そして、全部の羽がなくなってしまった鶴は
血だらけになって死んでしまいましたとさ・・・・。』
・・・・・・・あれ???
「そんなのダメーーーーーーー!」
今度は「泣く」ではなく、
怒り出したユウヤ。
「だってさぁ、、、毎晩毎晩羽をむしってたら
死んじゃうじゃん」
「ダメなの!
死んだらダメなの!
最後は、めでたしめでたしじゃないとダメなの!」
子供って、実に横暴です。。。。
毎夜羽をむしってハタを折り続けてるにも関わらず、
健康体で、しかもシアワセな夫婦の話にまとめあげるのって
これ、なかなか難儀でした。
「五分だけ時間ちょーだい」
と、わたしも深刻化してまいりました。
でもって、考えたのがコチラ。↓
『旦那さんは奥さんの言いつけを守り、
約束を破ることなく、決してふすまをあけませんでした。
しかし、鶴の身体はボロボロです。
羽も段々と少なくなってきました。
そこで、、、
まずは鶴さんは、ハタを折る前に
オロナイン軟膏を塗りました。
そして、このままでは羽がなくなってズルっパゲになってしまうので、
毛生え薬を塗りました。
すると、あ~ら不思議~。
翌日には鶴さんの身体はふさふさの羽で覆われて
ふたりは仲良くお年寄りになるまで暮らしました。
すると今度は、歳を取った旦那さんの頭がズルっパゲになってしまい、
奥さんが「あなた、いいお薬があるわよ」と
毛生え薬を塗ってあげました。
ふたりは永遠にズルっパゲになることなく暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。』
なかなかいいお話に仕上がったでないの、、、と自己満足にひたってたら、
ユウヤが、
「あのさぁ、それ、なんのお話かわかんないよ~。
毛生え薬のお話みたい・・・」
・・・・・うーむ、、、そうとも、言える^^;
そして、
「ねえ、マミー。
その時代に、オロナイン軟膏ってあったの?」
子供って・・・・・・・・話を膨らませるよなぁ~~、、、と困りつつも、
「明日にはもっといいお話にしておくからね」
と、その日は
「鶴の毛生え薬」のお話で勘弁してもらいましたとさ。
めでたし、めでたし。。。。。。。
なんじゃそりゃ(T T;)
振り返ってみるに、ユウヤとは
ユウヤがまだ小さかった頃から
話しが弾んだなぁ~(^o^)
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