真夜中の宝探し | 茨城在住デザイナーSAYO時間

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SAYOの日々のあれこれをここで発信します。


音楽の仕事を休業して、


なぜか今「手しごと」に没頭しているわたし。


人生の「逆走」をしているみたいだ。



さて、商売だった音楽の休業年間に入った今年。


わたしは仕事のデスクの引き出しを


ほとんど開けてなかった。



風邪でうんうん唸ってるダンナ氏を放置して


ミシンをするのもなんだか気がひけて


しばらく、机の引き出しの整理や


仕事用のクローゼットの中を整理してたら、


忘却の彼方へ行ってたモノが、


出て来る、出て来る。



それをズラリと床に広げて、



「おっ!これ、使える」



「おーっと、これも・・・」


・・・・・と、昔だったら「捨てられない女」だったのだが、


その時の


「め~っけた♪」という感覚とは違い、



「うーむ。。。このボタンをあれにつけたら


いいアクセントになるんじゃないか」


と、頭の中はすっかり


手しごとモード。



音楽。


そりゃ~、素敵です。


自分のしてきたことを否定したくはないです。



だけど・・・


いつも胸でつっかえてたもの。



それは、



・・・・・・・音楽は「手」で触れられない。




いつもこの淋しさがどこかにつきまとっていたんだけど、


手しごとを始めてから、


その淋しさにお別れができた。



手で触れられる。


目で見れる。



この感覚は、音楽をやってきたわたしにとっては


とっても欲しかった部分。



音楽に欠けてる部分を


やっぱりわたしは欲しがってた。



そこを埋められたのって


すごく貴重。



まだまだ下手かもしんない。



それでも、手で触れて、


この目で見れる充実感は


やっぱり大きい。



そういった視点で見ると、


今までとは「モノ」を見る感覚が違ってきて、


着古したボタンのひとつひとつにも


そのブランドのこだわりの「ある・なし」が


見えてきたりする。



ボタンひとつが、わたしを違う世界に


連れて行ってくれる。




アトリエから糸きりハサミを持ってきて、


せっせと「ボタン付け」ならぬ「ボタンはずし」をした。



真夜中の宝探し。



大人の女の、


いやいや、


病持ちのダンナを抱えたおばさんの


小さいようで大きな


ココロの探検なのだ。




宝探しは、大人になっても楽しい。



こんな感覚を覚えてしまったものだから、


申し訳ないけれど、


音楽の世界には戻りたくないかも。




・・・・・ない物ねだりってやつだと知った上で、



       わたしはこの先も、この冒険をしていきたい。




手しごとされるみなさん、


頑張って下さい。



ココロを自由に


楽しんで下さい。




みなさんが作るモノ達は「アート」なんです。


芸術なんです。



わたしはまあ絵描きでいうなら、


頭に構想は出来てるものの


「描く」という行為がまだおぼつかない


必殺・新米手仕事人ですが(笑)



ココロが自由であるということの楽しさを


50歳であっても、


生きてるうちに知ったことに感謝です。




そんな真夜中の宝探しでした。









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