今年の4月下旬。
被災地となった茨城の実家へ行った。
実に、何年ぶりだろうか。
都会に暮らしてた時は、
仕事で忙しくてなかなか行けず、
いつも弟夫妻や母が
入れ替わりでわたしの家へと出向いてくれていた。
妹は会社勤めなのでなかなか来れず、
妹と会うのは、この4月で10年ぶりくらいだったはず。。。
引越し魔のわたしのことを、
遊牧民とか、
ボヘミアンと妹は呼ぶ。
しかし、過去の引越しと
お山への引越しはわけが違い、
実家の家族も
わたしのド田舎引越しにはのけぞったご様子。
もちろん、引っ越したことも事後報告であり、
母は、
「まったく、あの子は、何を考えてるのか・・・」。
弟は、
「やりそうな匂いはあったけど、ホントにやるとは・・・」。
妹は、
「信じらんない・・・・・・・」。
実家の親兄弟にも「謎」の人物、それがわたしだ。
10年ぶりに会った妹は、
時の流れの残酷さを象徴するように、
当然のことながら10年前より老けていた。
もちろん、わたしとて同様だ。
しかし、みんな口々に、
「相変わらずね~」と言う。
多分、頭の中が「相変わらず」なのだと言いたかったのだろうよ。
ただ、妹はひたすらに、
「顔、顔、顔みせて!」
と言い、
10年分老けたわたしの顔に
あわや接吻か!と思えるほど接近してきて、
「なんで!なんで化粧してないの!」
と、、、、、怒った。
こんな山ん中に暮らして化粧しても、
鹿やタヌキに見られるだけだ。
いや、、、鹿やタヌキは人間の化粧に
無関心に違いない。
「なんで!なんで髪の毛クルクルにしてないの!
やだっ!
そんなムーミンに出て来るミーみたいな頭、
わたしヤダから!」
と、今度は髪型にケチをつけだした。
別にあんたが嫌でも、
本人のわたしがいいって言ってんだからいいんじゃねーの、、、と言っても、
「こんなの、SAYOちゃんじゃない!」
と荒れ狂った。。。
まあね~、
確かにね~、
お山へ来る前のわたしは消費の女王で、
お金にモノ言わせては身なりに金を費やして。。。
バカだったよ、、、。
わたしの変貌に
異常にダメ出しをしていた妹だが、
わたしのブレスレットを見て、
「あっ、これ、かわいい♪」と反応。
それは、わたしが作ったブレスレット。
それを言うと、
「ふぅ~ん。こんなこともしてんだ」
と、まじまじとブレスレットを見てたので、
「作ってやるから、買え」と言ったら、
突如姿勢を変えて、
「いらない」・・・・・・・・。
この・・・・・・・・・・ケチ、ケチ、ドケチーーーーーーーー!!!
「マミー、いくらなのぉ~?」と妹の娘、中学生。
「まっ、\500てとこかな」
と言ったら、
「わたしが買おうか?」
おおおおおっっっ、泣かせてくれるじゃないの~。
ドケチな母親に似ず、
お前はいい子だ。
頭もいいし。
・・・と感心していたら、
「やめときな。
そんなの原宿あたりで\300で売ってるから」
・・・・と、妹。。。
お前ーーーーーーーーーーー!!!
原宿行くのに、交通費かかっぺ、交通費!
弟の娘(小学生ふたり)も、
「\500だったら持ってるから、わたしも買う~~」
と、小中学生には大変人気だったのだ。
だのに、
弟は弟で、
「変人移るからやめとけ」
・・・・・・・・・(T T;)
お前らぁ~~~!!!
しかし、待てよ。。。
久しぶりってことで、
私は3人の姪達に、
各一枚ずつ諭吉をあげた。
\500は、そん中から払うってことか?
わたしは、姪達に言った。
「金は大事に使えよ。
こんなしょーもないもんに\500も使ったらもったいないぞ」・・・と。。。^^;
次回会う時は、作り方を教えてやるから
材料を揃えておくように。
それも、お前達はまだペーペーだから
材料は100均ので十分だ、と
小中学生相手にワークショップの勧誘してたら、
ユウヤが弟に、
「今、自分が一番のペーペーなもんだから
小中学生相手に親分してるよ」
と笑っていた。
ふっ・・・なんとでも言え。
実際、悲しいけれど、その通りだ(T T;)
で、いよいよユウヤとわたしが帰る日、
妹は、
「ボヘミアンはお山に帰るのかぁ」
と、淋しそうに言うので、
「そーさ。ボヘミアンはムーミン谷に帰って畑しねーとな」
と言ってやった。
姪達は、
手を振りながら車を追いかけてきて、
「またね~、またね~、
またおいでよ~、ボクねえちゃ~~~ん」
大きな声で言っていた。
そう。
弟とは11歳の年齢差があり、
弟はわたしを「ぼくねえちゃん」と呼んでいたので、
小学生の姪ふたりは、わたしを「ぼくねえちゃん」と呼ぶのだ。
この呼ばれ方、、、若返るよなぁ~。
なんたって、小学生に「ねえちゃん」と言われりゃ
感無量だよ。
しかし、その後、わたしもなかなか予定が立たず、
チビ姪からは、
「いつブレスレット作りに来てくれるの!
材料買っておいたのに!
嘘つき!
ぼくねえちゃんの、嘘つき!」
と、泣かれてしまった。。。
弟にも、弟の嫁にも、
「ながなが行けねくって、ごめんな~」
と言ったら、
「仕方ねーよ。遠いんだがら。
でも、うちの娘ら、すっかりボクねえちゃんの大ファンで
首長ぐして待ってたのは事実だがんね。
ぼくねえちゃんみてーな大人見たの初めでだがら」
・・・・・・どーゆー意味だ???
あー。
なんとしてでも年内には行きたいな~。
ここ、大事な局面の気がするんだよね~。
どんなちっぽけなブレスレットでも、
「作る楽しさ」を教えておくのって
大事じゃね~け?
姪っこ達の人生を
左右すっかもしんねーワークショップになるかもしんねーし。
うーむ、、、。
一生「嘘つき」呼ばわりされて、
せっかくのちびっ子ファンを失うのももったいないし。。。
年内には、ビーズ持って行ぐがら
待ってろよ~~~。
ワークショップの参加費\500は、
コツコツ家の手伝いして稼げよ~~~、、、と電話で言ったら、
「うん、稼ぐ~♪」と姪達。
やっぱこの子達には、
手しごとの楽しさ、教えてやりてぇ~なぁ~♪
ボヘミアン・・・・・・ちょいと遠くに来すぎたな^^;
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