我が家は、お山のご近所さんから見たら
なんとも奇妙な家らしい。
そりゃそーだよね。
だって、一家全員が家にいて、日中はキャーキャーゆーて
デッキでフラフープしたりお茶飲んだりしてんねんから、
「あそこんち、どーやって生計立ててんだ?」って思うわな~(笑)
実際、ひとつの職業に絞られていないというのが現状で、
音楽やり~の、
物書きやり~の、
時々、ハンコ押しのプロになってみたり(←ユウヤのアトリエの手伝い^^;)
二足も三足もわらじ履いてるもんだから、
1日が24時間でも不足気味・・・。
けど、私みたいなタイプには「じゃ~48時間を1日にしましょう」と言ったら、
それはそれで、「足らん!」と言い出すに違いない。
仕事は仕事であり難いし、
生活も楽しみたいし、
家族ともトコトン日々をエンジョイしたい。
早い話が欲張り。
けど、人間「欲」がなくなる時は死ぬ時だと言われるんで、
罪のない「欲」は、長生きの為にも持ち続けたいと思うわけです。
何足ものわらじを履いて仕事するやつなんざ、
散漫なんですから、散漫に人生を謳歌させて頂きます。
さて・・・
いよいよお山はぶどうの季節が到来。
すでに、あちらこちらからぶどうが・・・。
あり難いことです。
お山の中でも「偏屈もの」で有名なおっちゃんとおばちゃんがいてます。
先月、台風の前日、うちの前の道をそのおばちゃんが歩いてたんで、
「台風、こんといいね~。
一年かけて苦労して作った葡萄が落ちたら、目もあてられへんよね。
せめてかすってくように祈っておくわ」
・・・と、声をかけました。
したらおばちゃん、
「お宅とこ、ぶどうしてへんのに、気~配ってもらえて嬉しいわ~。
ほんな、祈っておいてな~」とおばちゃん。
そのお宅から、今年初めて「これ、娘さんに」と
うちの父がぶどうを受け取ってきました。
「言葉とかココロって大事だね」とユウヤ。
「いや・・・あん時、台風がそれたから、これは祈祷料やろ」と私(笑)
冗談は抜いても、言葉が凍りついた人の心を溶かすことって、あるんですよね。
頂いたぶどうをお風呂上りに食べながら、
「ご馳走様でした」と、おばちゃんちの方向へ手を合わせました。