普通使い用の世界のジュエリーの世界

普通使い用の世界のジュエリーの世界

普段気楽につけられるジュエリーが大好きです。気に入ったものを見つけるたびに入手していたら、気付けば沢山になっていました。


ユニークなものや思い出のもの、お気に入りを徒然なるままに紹介します。





グロリア・エステファンの“Mi Tierra”というスペイン語のアルバムがある。1993年に発表されて、ものすごく売れたらしい。日本語では「ミ・ティエラ〜遥かなる情熱」というそうだ。

グロリアの生まれた国キューバをさす「故郷」という意味のこのアルバムを今までに何回聴いたかとても数えられない。カリブ海の島らしい陽気な歌、しんみりした歌、切なげな歌、愛情こもった歌など、とてもカラフルなアルバム。曲調もサルサ、チャチャチャ、ボレロなど盛り沢山。彼女の非凡な歌唱力と感情表現が存分に楽しめます。

聴いていて強く胸に迫るのは、グロリアのキューバへの強い憧憬。「キューバ」に囲まれながら決して手の届かない、そしてそれ故に純粋培養されたキューバに対する愛情。憧れ。

彼女が2歳の時に両親がキューバから米国に亡命したそうなので、彼女はアメリカで、キューバの家庭、文化、言葉、料理、音楽の中でクバーナ(キューバ人)としてのアイデンティティを強く持ちながら育ったものと思われる。祖父母がスペイン人だそうなので、スペインのパスポートも持っていて、それでキューバに行っていた可能性もあるけど。そうでないと仮定すると、アメリカとキューバは長く国交断絶してたので、最近までアメリカのパスポートでは、グロリアの住むフロリダからキューバには行けなかった。マイアミからキューバは目と鼻の先。でも決して渡れない穏やかな青い海。

マイアミ周辺にはとても大きなキューバ人コミュュニティがある。私の仲良いキューバ人の友人もマイアミに移ってからは、どっぷりキューバの生活を楽しんでいる。毎朝飲んでるコーヒーもキューバの豆だった。

キューバはとても特別な島。私も長いこと憧れていた。フラメンコで「満月になったらキューバのサンティアゴに行くの」と歌う大好きな曲あり、カリブのメロディー・グアヒラにのせたグアンタラモの女性を意味する「グアンタナメーラ」という歌あり、「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」の「チャンチャン」があり。

もちろん、フェルナンド・カストロとチェ・ゲバラの伝説的デュオ。コンゴで働いていた時にチェがゲリラ軍を訓練した土地に(仕事で)行き、とても感慨深かった。マジか、こんなとこまで来たのかよ、と思いましたよ。でも美味しいマンゴーがわさわさなってたよ!

映画館で図らずも一人で号泣した「モーターサイクル・ダイアリー」(主役のガエル・ガルシア・ベルナルが大好きなのはおいといて)。最後にチェがイキトスで隔離されたハンセン病患者に会いに行くあたりで、何十年経った今でも全く改善されてない人々の貧困生活を見て、チェが感じたように、ものすごく胸が締め付けられた。

30年くらい前に見たイカダという意味の「ラス・バルサス」という映画。キューバを手作りのイカダで脱出して米国に亡命した人々を1年、3年、5年後(時間経過は違うかも)に追ってどうしているかを綴ったドキュメンタリーだ。曖昧な記憶によれば、亡命先の生活に馴染めない人がほとんどで連絡が途絶えた人も。一人だけいわゆる「アメリカン・ドリーム」を叶えて、安定した職に着き、家と車を買って、不自由のないアメリカンな住宅地で暮らしていた人がいた。でも、夢を叶えたのに「アメリカン」な生活をするその人は彩りに欠け、キューバの陽気さ、力強さや良い意味でのしたたかさなどが感じられなかった。キューバと引き換えに手に入れた「夢」は何だかすごく侘しい感じがしたのを覚えている。

そんな素晴らしい文化を持つキューバからは、何だかすごく残念なこれひとつ。絵は買ったけどジュエリーはピンとくるものがなくて。

とてもシンプルな星形のネックレス。手作りのガラスでできていて、けっこう重い。オモチャみたいだし、子どもっぽいんだけど、何となく軽やかで、コレ、大好きなんですよ。