職場復帰しました。
前と同じ職場なので、仕事内容は分かっていたので、思い出しながらの仕事はじめ。
会社は数年前から外国人をその国で介護職員として教育し、
グループ単位で日本で働いてもらうという試みをしています。
私の初日と同じ日に東南アジアの女の人が入ってきました。
この日は慣れている職員と3人勤務です。慣れている職員は入浴介助などで忙しく
ブランクのある私が東南アジア人を教えるという1日でした。
その方はひらがな、カタカナは読み書きできます。
日本語は簡単な会話ができる程度とのこと。
会社は外国職員の寮を持っていて、そこで生活していて、みんなで自炊をしているようです。
自国では生活ギリギリのようで、日本に来てもお小遣いがない人がほとんど。
会社に前借りして生活するひともいます。
でもボーナスもあるし、給料は日本人と同じなので
働くうちに余裕が出てくるようです。そして親に送金している人も多いように思えます。
そうそう、暑い国から来た人ばかりなので冬服持ってないんですね。
それで会社が職員から冬服を集めて配っていました。
私も個人的に冬服や冬のカバンなどを寄付しました。
様子を見ているとお祈りの時間、食事の制限もないように思いました。
イスラム教ではないようです。
イスラム教では豚肉がダメなのですが、豚肉は色々なものに入ってるとことに気づかされました。調味料などにも入っているものが多いです。
食べることはもちろん、味見も出来ません。
そうそう、調理の仕事も入っているんです。
カレーライスと味噌汁はすぐに覚えるようです。
お祈りの時間には個別の部屋に入り、そこで定時に祈れるように配慮されています。
そのような宗教的背景を理解した上で働いてもらっているわけですから、会社の配慮は当然だと思います。そして、職員たちも理解しています。
真面目で、素直な方が多いように思います。
ただ、言葉には皆様苦労されていて、Google の同時翻訳などを使って意味を理解しているようです。
東南アジアの言葉って本当に馴染みがないですよね。
さて、初日、1日中走り回ってるような日でした。以前から変わらず。
今の介護現場は日々日々変化しています。何しろケアが細やかです。
介護保険制度となってからは契約関係となりサービスを受ける側、与える側はそれぞれ権利と義務があります。
お客様ですから言葉遣いやケアの仕方にもとても気を配っています。
言葉遣いにも注意が必要です。
例えばおばあちゃんおじいちゃんなどという言い方は決してしません。
「何々してください。何々しましょう」。というような表現はなるべくしない。
「していただいてもいいですか?」
「何々するのはいかがでしょうか?」
利用者様は認知症の方が多いので、一度で理解できない方が多いし、そもそも理解が全くできない人、会話ができず疎通が図れない人もたくさんいらっしゃいます。
歩けないのに歩けると思い歩き出し転倒しそうになる人、
ところ構わず失禁をする人、
少しの刺激で激高し、暴力的な人、
そんな時はどうしても命令口調の言い方をしたり、大きな声を出してしまうたりする時があります。
記録もとても細かいです。
事故報告書はしょっちゅう提出します。
ヒヤリハットという言葉を聞いたことがあると思います。
事故にはならなかったけれど、その手前のような状況、予防のために情報を共有し、ケアの質を高めようというものです。
その日のことをパソコンに入力し、訪問看護師、医師、薬剤師などと情報を共有しています。
このようにいろんなことを行うにはとても就業時間内では終わりません。
でも終わらせないといけないので必死です。
介護の現場はこういうところが多いようです。
だから介護現場の離職率は高いんです。
介護職員の負担が重い上、
日本は円安で、物価高、
外国の労働者はこれから日本に魅力を感じるのだろうか?
そして少子高齢化、この波は止めることができないので、現実に即した取り組みが早急に必要になっていると思います。
政府の方々、専門家と言われる方、
緊急感を持って取り組んでいただきたいと思います。