暑さを乗り切れないわたしの体力のことから

寿命の話になって


そこから彼の話に。。



ほんとに好きなのね、それは幸せなことね。

わたし、そんなに愛したことないわ。


と、その人はわたしの気持ちをなんの照らいもなく、ただ正面から見つめて感じ取って


そう言ったのだ



あぁ、この人は

どんな眼鏡もかけず、思考というレンズも通さず

わたしの思いを感じ取ってくれる人なのだ




あの人が亡くなって12年


もう誰も わたしがまだそれをうまく消化できずにいるなんて思いもよらず


誰も彼の話をしなくなった




しばらく話さなかった人のこと


未だ愛しさと恋しさの真ん中にいる人のこと


その人のことと、その気持ちのこと、


真っ直ぐに話せて、受け止めてもらえて、信じてもらえて


とてもとても嬉しかった。



それがこんなに嬉しいことだなんて




思いも寄らぬうきうき


忘れていた 彼のことを話す楽しさ



とてもとてもうれしかったのてす。