拙書には装飾楽器についてのコラム(P.16)があります。

そこにも書いたのですが、ヴァイオリンに貝を嵌めるなどの象嵌や螺鈿細工は、貝が浮いてきたりすると振動の妨げとなりノイズの原因になるため、昨今ではあまり見かけなくなりました。
(弓のフロッグは、音色に影響がないので、銀細工や螺鈿細工の装飾は残っています)



今日は、シレーナさんに立ち寄ったら、珍しい螺鈿細工のテールピースを見せてもらいました。
なんでも、引き出しの奥から出てきたそう。すごい発掘。(笑)


そこそこ、古いものみたいです。


手が込んでます。




テールピースは本体ではないけれど、ここは顔に近いし息が吹きかかって湿度が高くなります。
綺麗に貝を嵌めても、経年劣化などでいつかは剥がれてくるのは想像に難くない。
先に述べましたが、テールピースでもノイズの原因になりますので、こういった装飾はあまり見かけなくなったのでしょう。

テールピースの装飾・・・彫刻を施したもの、または螺鈿細工のような細かいものではなくて、金属の一枚のプレートを嵌めてルビーの宝石をあしらったものは見たことがあります。


こういう古くて素敵なものを見るとワクワクします。(*^_^*)
いつの時代のものかはわかりませんが、こういうオシャレをして、楽しんでいたのでしょうね。


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