生徒への添削動画を公開!

カイザー《36の練習曲》第6番です。

前半は生徒への解説動画、

後半は実際のレッスンの様子をご覧いただけます。

 

この曲は2/2拍子、しかも弱起で始まります。

そのため、うっかり強拍からカウントしてしまいやすい曲です。

 

拍子感を正しく感じながら弾けるかどうかが、大きな指導ポイントになります。

 

 

アマチュアオーケストラで長年演奏してこられた方が、レッスンにいらっしゃいます。

 

皆さんとても熱心で、演奏経験も豊富です。

 

けれども、共通している問題があります。

それは、楽典や調性の理解が曖昧なまま、とにかく音符を弾くことを優先してきたということです。

 

 

アマチュアオーケストラでは、

「止まらないこと」

が求められます。

 

多少わからなくても、とにかく弾く。

 

まずは音を出す。

 

周りについていく。

 

 

これがまず最初ですし、周りと一緒に進むことで手が動き、弾けるようにもなるので、良い面もあります。

 

でも、最初の入り口が

「とにかく音を出さなければならない」

からスタートすると、読譜よりも弾くことを優先してしまいます。

 

 

音を出すことばかりに意識が向き、

自分がどんな音を出しているのか、

どんな調性の中にいるのか、

どんな指の配列で弾いているのか、

を考える余裕がなくなります。

 

その結果、音程は曖昧なままに。

 

常に慌てて音を弾こうとするため、弦の上に弓を置く瞬間も雑になり、音を出す前にバタバタっとした雑音が出てしまう。

 

弓圧も高くなりやすく、右手全体が力んでしまいます。

 

 

 

 

  左手も同じ

 

 

指を慌てて置こうとするため、指がベタッと指の腹で置かれてしまい、音程がブレやすくなります。

さらに、主音へ向かう調性感が曖昧だと、尚更のこと、指の置き場所が当てずっぽうになり、悪循環に。

 

もっとも、これはアマチュアオーケストラに限った話ではありません。

 

子どもでも大人でも、

「とにかく弾く」

ことを優先すると、同じことが起こります。

 

楽典、調性の理解は演奏の上では必須なのに、弾くことばかりやってしまい、耳で音を覚えて、なんとか弾いていても、いずれ壁はやってきます。

調性を理解していないと、左手の指の配列が見えてきません。

 

 

そして最終的には、

「指の配列を考えなくても、そこに自然と指が行く状態」

を目指します。

その感覚を育てることこそ、スケール練習の大きな目的のひとつです。

 

 

調性を考えずに音符だけを追いかけていると、

次はこの指、

その次はこの指、

という場当たり的な押さえ方になってしまいます。

 

本来なら調性としてひとまとまりに理解できるものを、一音ずつ別々に処理しているため、左手は常に後追いになります。

 

 

 

  何が問題なのか

 

 

私はレッスンで、「今は何が問題なのか」を整理するところから始めます。

問題を整理しないまま練習量だけを増やしても、なかなか改善しないからです。

 

読譜の問題なのか。

楽譜と楽器が結びついていないのか。

調性と指使いがリンクしていないのか。

さらには、右手のテクニックなのか。

 

色々な問題がごちゃ混ぜになっていることがほとんどです。

 

特に、左手の音程問題は深刻です。

 

その土台づくりに最も効果的なのがスケール練習です。

 

スケールは単なる指の体操ではありません。

 

調性を身体で理解し、

指の配列を理解し、

楽譜と楽器を結びつけ、

和声感を育てるための練習です。

 

現在販売している『読譜力と和声感が身につくスケールワーク』では、

・調ごとの指の配列を理解する

・和声進行を感じながら弾く

・伴奏に合わせて音程感覚を磨く

という力を身につけることを目指しています。

 

長年弾いてきたのに音程が安定しない。

 

譜読みになると不安になる。

 

指がいつも慌ただしく動いてしまう。

 

そんな方ほど、一度スケールに立ち返ってみてください。

遠回りに見えて、実はそれが一番の近道です!

『読譜力と和声感が身につくスケールワーク』は、

調性と指の配列を結びつけ、

楽譜と楽器を結びつけ、

和声感を育てながら学ぶ教材です。

 

https://utage-system.com/p/G1vycaoBUPvS

 

生徒への添削動画を公開!

ヴァイオリンを始めたばかりの幼児さんの、自宅練習動画への添削です。

 

親御さんから送っていただいた動画を見ると、

ソファの前のテーブルに楽器を置き、

椅子に座って練習していました。

 

ご家庭に器楽経験者がいらっしゃらない場合、

譜面台が必要なこと自体をご存じないことも少なくありません。

 

そこで今回の動画では、

・なぜ譜面台が必要なのか

・譜面台に対してどのように立つのか

について解説しています。

 

良い姿勢で練習するためには、

楽器だけでなく練習環境を整えることも大切です。

 

導入期だからこそ、最初に身につけておきたいポイントですね。

https://youtube.com/shorts/fXthW9fwGhY