ドラマみたいだねって
言われる家庭は、意外と存在する

私も本当の両親が不倫の末にできた子供

産まれてすぐに、父親の会社の部下だった家に養女として
引き取られ育ててもらった。

その事を知ったのは、いつだろう?
物心つく頃から、周りの大人達の嫌味を腐るほど
聞いてきたから
割と小さい頃から自分は養女なんだって自覚は持ってた

親戚関係には疎ましく思われてきたけど
家族の中で特にお母さんには
実子のように、時に怒られ涙を流され
大切に育ててもらった

でも、その時から
何かが間違っていた気がする
私には3つ上のお兄ちゃんと9つ下の妹がいて
兄弟喧嘩とかも普通にしたけど
最終的に謝るのは私の癖みたいになってた

勉強も運動も、家の手伝いも
自分でいうのもなんだけど
めちゃくちゃ頑張ってた

家族に愛されたかったから
そこに居場所が欲しかったから
多分そうなんだと思う

無償の愛とか
そういうのが欠落しているのだろう

いまだにその意味というか
してもらえる事に慣れていない
だからそういうものは疑ってかかり
簡単に信じることはできない

愛される為には
何かを与えてしまう

何も持っていないと不安だったから

成長するにつれて
それはカタチを変えていった

自分を着飾り
評価のあるものを無意識のうちに選択し
金を蓄え
生きてく為の知識を埋め込んでいった

自分を守る為に精一杯の鎧を作ったんだ

だから私は
心を開かない

期待して裏切られてバカをみて
パワーを無駄に消費したくないという
考えになっていった

それが寂しいことだとわかっていながら