おはようございます!サヨナラヒットです。

 

 9月25日(水)に観戦した東都大学野球秋季リーグ戦の中央大✕東京農業大1回戦の観戦記です。

 

 春季リーグ戦2位と好成績の中央大は、この秋のリーグ戦こそ久しぶりの頂点を目指して戦力も充実していると感じます。しかし、開幕カードで日本大に連敗。早くも黄色信号といったところですが、この東農大との初戦は何としても勝って勢いをつけたいところです。

 

 対する東京農業大は春は2部優勝から入れ替え戦に勝利して悲願の1部リーグ昇格。戦国東都を実証するためには上位またはそれ以上の結果を残して旋風を巻き起こしたいところです。名物大根踊りが何度も演奏されるような試合展開になれば東農大ペースといった形になるのかなと感じます。ちなみに開幕カードは亜細亜大に連敗スタート。ここで巻き返したいですね。

 

 それでは観戦記です。

 

 ◎ 9月25日(水) 明治神宮球場 第1試合

 

 

 ◎ バッテリー

 

 中)山口、三奈木、今村、岩城-野呂田

 東)長谷川、金井、石原、澁谷、岡部-仲間、山田浩

 

 三塁打)桜井(中)

 二塁打)皆川(中)、松嶋(中)、桜井(中)

 

 中央大が中盤までに挙げた5点を守り切り接戦を制して先勝です。 

 

 中央大は3回2死となりますが、四球を足掛かりに4番・桜井、5番・松嶋の連続長打で2点。6回には相手のミスに乗じて3点を挙げ試合を優位に進めました。東農大は終盤小刻みに得点を重ね追い上げますが、中央大4投手のリレーの前にあと1点が届かず敗れました。

 

 ◎ スターティングメンバー

 

 

 中央大4番の桜井、東農大の3番・和田は一部の雑誌ではプロ注目という選手ですね。東農大の先発・長谷川にも注目です。

 

◎ 先発投手

 

 

 東農大の先発は長谷川。右本格派の投手です。ストレートのスピード自体は140㌔を上回るくらいですが、制球がよく変化球とのコンビネーションで打たせて取るタイプの投手と感じました。

 

 この日は3回で降板。2死から四球を与えた後の連打で失点はちょっと勿体ない内容でした。

 

 

 中央大の先発は左腕の山口。変化球を中心に東農大打線を翻弄。6回途中まで上手く東農大打線をかわしました。被安打4で1四球で失点1。特筆するべきところもないですが、巧みなピッチングが光った登板だったと思います。

 

 ◎ 試合経過です。

 

 

 先制したのは中央大。3回表、簡単に2死となりますが、3番・繁永が四球で出塁すると、4番・桜井がライトオーバーの3ベース。まずは1点を先制します。さらに続く5番・松嶋がライト線への2ベースで続きこの回2点。中央大はクリーンアップが破壊力を見せて見事な先制パンチで試合の主導権を握ります。

 

 

 5回裏に1点差に迫られた中央大ですが、6回表に突き放しにかかります。この回四球2つとセカンドのエラーで無死満塁のチャンスから、7番・皆川のタイムリーで1点追加。さらにセカンドゴロの間に1点。バッテリーエラーでもう1点と、中央大はタナボタ的な得点で5-1となります。

 

 東農大としてはエラーも含め、四球、エラー、バッテリーミスが重なり自ら勝利を手放していったような場面でした。

 

 

 しかし打撃では引けを取らない東農大は、6回裏に相手バッテリーミスで1点を返すと、8回裏には死球を足掛かりに3本のヒットで1点を返し5-3と迫ります。

 

 

 9回裏東農大は1番からの連打で1死1、2塁のチャンスから4番・菊地希がタイムリー。1点を返し5-4。さらに1死1、2塁と一打逆転サヨナラのチャンスを迎えます。

 

 

 しかし、ここは中央大4番手の岩城が後続を退けて5-4で勝利。中央大が先勝しました。

 

 中央大は7安打ながらも四死球7を上手く生かし効率よく点を重ねての勝利。チャンスに一本が出て上手く試合を運んだ印象です。一方の東農大は中央大を上回る12本の安打もすべて単打でつながりに欠けた試合でした。終盤はほぼ東農大ペースでしたが、4得点挙げて言うのもなんですが、あともう一本出なかったという感じでした。やはり追いかける立場では苦しいですね。

 

 

   この日注目だった中央大・桜井は5打席4打数2安打1四球。3塁打、2塁打と長打を連発。とくに先制打となった3ベースはライト頭上へのライナーでしたが、打った瞬間鈍い音がしたので、普通のライトへのハーフライナーかと思いました。思ったより打球が伸びましたね。なかなかのパンチ力を感じた一打でしたね。

 

 

  中央大・4番手の岩城はなんか大物を感じさせる予感です。球速も150㌔に迫るのもそうですが体格といい風貌といい雰囲気ある選手でした。3年生なので来年が楽しみです。