こんばんは!サヨナラヒットです。
7月27日(土)に観戦した第106回高校野球選手権東東京大会準決勝の帝京✕東京の試合をアップします。
好投手・永見を擁しこの夏大躍進の東京はチーム最高成績で帝京戦に臨みます。注目の永見投手の出来がカギとなるのは間違いないと思いますが、さすがに疲れもあるのと思うので打線の援護が欠かせない準決勝戦と感じます。
一方の帝京は強力打線が看板のチーム。選手個々の能力が高く、東東京では優勝候補の筆頭に挙げる関係者も多いですね。13年甲子園から遠ざかっているだけに、今年に懸ける思いは強いと思います。
それでは観戦記です。
◎ 7月27日(土) 明治神宮球場 第1試合
◎ バッテリー
帝)小野、村松、西崎-丹羽
東)永見-森田
本塁打)富浜(帝)
二塁打)奈良(帝)、丹羽(帝)、西崎(帝)、富浜2(帝)、永見(東)
帝京が東京の好投手・永見を攻略。毎回の18安打13得点で8回コールド。圧倒的な強さを見せて決勝戦進出です。
帝京は4回に3安打でに2本の犠打を絡め3点を先制すると、5回にも富浜の3ランで3点。その後は毎回得点で試合の主導権を握り快勝。13年ぶりの甲子園へ王手をかけました。東京の永見はこれまでの疲れからか、序盤は凌いだものの苦しい投球が続き大量失点。ここで力尽きた感じです。
◎ スターティングメンバー
帝京は8番・小野以外は全員右打者という、今時は珍しいメンバーです。なんと言っても長打力が看板。東京・永見との対決が注目となる試合ですね。
◎ 先発投手
東京の先発は注目の永見。右の本格派。東京大躍進の立役者ですね。強打の帝京にどこまで通用するかと思って見てましたが、変化球を多投。序盤は帝京打線を翻弄しましたが、中盤から打ち込まれて大量失点となってしまいました。コントロールはよかっただけに、疲労もあって力投ができなかったのかなと感じました。
時折、ギヤーを上げたストレートは140㌔を超えることはありましたが、本領からは程遠い内容だったかなと思います。それでも8回を完投。この夏はよく頑張りました。経験を糧に上のレベルで続けてほしいですね。
帝京の先発はエースナンバーの小野。序盤味方打線がもたつくなかで、先制点を許さないピッチングは見事でした。6回を投げて3失点。被安打6、奪三振6。与四死球が1で無駄にランナーを出さないところが好投の要因かと思います。
◎ 試合経過です。
序盤チャンスがありながら、永見投手を打ちあぐねた帝京でしたが、4回表に2本のヒットに四球を絡め1死満塁のチャンスを掴みます。ここで9番・安部が犠牲フライを放ち、帝京は待望の先制点を挙げます。
さらに帝京は相手バッテリーミスで2死2、3塁のチャンスが続きます。ここで1番・表西がレフトへ2点タイムリー。3-0と一気に試合の主導権を握ります。
勢いに乗る帝京は5回表には3番・奈良、4番・丹羽の長短打で無死2、3塁とすると、5番・富浜が3ランホームラン。6-0とします。帝京の強力打線がここで東京の永見を攻略という形になりました。
大差をつけられた東京ですが、5回裏に反撃。7番・佐藤陽のヒットを皮切りに相手守備の乱れからチャンスを掴むと1番・嘉川がタイムリーを放って待望の1点。さらに帝京バッテリーミスでもう1点返し6-2と詰め寄ります。
しかし帝京は6回からも毎回得点を重ね終わってみれば18安打13得点の猛攻で13-3と圧勝。東京を下して決勝戦進出を決めました。
とにかく体格のよい選手が揃う帝京は、今大会こそ甲子園が近いのかなと感じる力強さがあります。この日は3投手を駆使しましたが、それぞれの投手が安定感もあり接戦なら継投がカギを握る決勝戦になるのかなと感じました。
東京は大健闘の夏でした。永見投手に疲れが見えたこの試合でしたが、打線も中盤打ち返したので今後に期待できるチームでしたね。新チームも楽しみです。
春季大会では二松学舎大附を破るなど、エース永見を中心にこの夏も大躍進の東京でしたが、夏のトーナメントで勝ち抜くにはやはり複数投手が必須と感じる大会だったと思います。
永見投手疲れてましたかね。お疲れさまでした。
※ 帝京は決勝戦で関東一に敗れ、13年ぶりの甲子園はならずでした。おっさん世代ですと、あの帝京が13年も甲子園から遠ざかる時代が来るなんて想像してなかったですね。最近の話ではありませんが、P L 学園の野球部が廃部になるなど予想もしてないことって起こるんですね。