こんばんは!サヨナラヒットです。

 

 7月13日(土)に観戦した第106回高校野球選手権埼玉大会2回戦の花咲徳栄✕越谷東の観戦記アップします。

 

 新チームとなって秋、春と埼玉大会を制覇した花咲徳栄はAシード校として今大会に臨みます。県内では頭ひとつ抜けた存在でまさに優勝候補筆頭。注目のチームですね。さらにエース・上原、遊撃手・石塚がドラフト候補に挙がり、チーム、個人とも目が離せないチームとなっています。今大会この初戦もまずは王者の野球を見せてほしいところです。

 

 対する越谷東は過去の埼玉大会の実績を見ても目立った成績はありません。今年のチームも秋、春ともに東部地区予選で敗退。この花咲徳栄相手の初戦は苦しい展開になると予想されますが、なんとか序盤食い下がって王者の野球をさせない展開に持ち込みたいですね。

 

 それでは観戦記です。

 

 ◎ 7月13日(土) 県営大宮公園球場 第1試合

 

 

 ◎ バッテリー

 

 花)和久井、今井-田端

 越)鈴木、生沼、鈴木、鎌形、生沼、澤田、鎌形、生沼-羽賀

 

 本塁打)石塚(花)

 三塁打)和久井(花)

 二塁打)田端(花)、斉藤(花)、生田目(花)

 

 Aシード花咲徳栄が投打に越谷東を圧倒。先発全員の13安打14得点で越谷東を5回コールドで降し3回戦進出です。

 

 花咲徳栄は2回、先頭の4番・石塚のソロで先制すると、この回に打者1巡の猛攻で5点。5回には6連打を含む打者13人の猛攻で8点を追加。守っても和久井、今井のリレーで越谷東の反撃を1失点で凌ぎ、投打盤石のスタートとなりました。

 

 負けた越谷東は3回に1点を返すのがやっと。力の差を感じざるを得ない内容でした。

 

 ◎ スターティングメンバー

 

 

 ◎ 先発投手

 

 

 越谷東の先発は左腕の鈴木。背番号は3。緩急を持ち味とした投手です。この日は2回に花咲徳栄打線に捕まって交代となりましたが、初回は3者凡退に打ち取るなど、なかなか期待を持たせてくれた立ち上がりでした。

 

 3年生で最後の夏は残念な結果でしたが、相手が相手だけに悔いはないのかなと感じます。

 

 

 花咲徳栄の初戦の先発は背番号18番の和久井。本格派の投手でいかにも徳栄らしい投手という印象です。私が今年の花咲徳栄のチームを見ていて、他の投手の状態にもよりますが、この投手ですら出番が4番手か5番手。和久井投手がどうのこうのいう前に徳栄の投手陣の層の厚さを感じますね。

 

 ◎ 試合経過です。

 

 

 初回両チーム3者凡退のスタートとなったこの試合ですが、その均衡を破ったのがスラッガー石塚。2回表1-2からの4球目を振り抜くと、その打球はレフトスタンドへ一直線。先制のソロアーチとなって、まずは花咲徳栄が1点を先制します。

 

 

 勢いに乗った花咲徳栄は1点を先制した後は簡単に2死となりますが、その後ヒットと四死球で満塁のチャンスを迎えると、1番・斉藤、2番・目黒が連続2点タイムリー。この回打者1巡で5点を先制します。

 

 

 序盤から苦しい展開の越谷東ですが、3回裏に意地の反撃。1死から2本のヒットと相手バッテリーのミスで1死2、3塁のチャンスを迎えます。ここで1番・岡戸がセンターへ犠牲フライ。越谷東は1点を返します。

 

 

 1点を返された花咲徳栄でしたが、まったく動じる様子もなく、4回表に1点を追加して6-1とすると、5回表には6連打を含む8安打を集中。打者13人の猛攻でこの回8得点。14-1となります。

 

 試合は5回コールドで終了。初戦を突破した花咲徳栄は甲子園へ好発進といった試合となりました。

 

 

 5年ぶりの夏の甲子園出場を目論む花咲徳栄の初戦は、エラー、WPがあったものの、まずは盤石のスタートと言ってよいかなと思います。個人的な印象としては、7年前に選手権制覇したチームと似ていて、期待の持てる今年のチームの状態と感じます。

 

 敗れた越谷東は花咲徳栄相手に健闘とまでいきませんでしたが、目まぐるしく投手を交代(7度)して、なんとか猛攻に歯止めをかけようと努力しましたが、最終的には万策も尽き力負けと言った印象です。それでも各打者のスイングはまずまずでしたし、3回には9番・土橋が6球連続でファールで粘った後にヒットを放ち、その後の得点に結びつけるなど、なかなかいいものを見せてくれたと思います。

 

 

 

 花咲徳栄のショートの石塚。第1打席で本塁打。その他5回にはレフトへの2点タイムリー。今夏いいスタートとなったようです。守備も安定していました。

 

 

 ちなみに、石塚の時の越谷東のレフトの守備位置。広い県営大宮球場のフェンス手前にシフトを敷いてました。いくらなんでも深すぎじゃないかなと思っていたら、ほんの数分も経たないうちに、打球はレフトの頭上を越えるホームラン。驚きでした。