こんばんは!サヨナラヒットです。

 

 5月4日(土)に観戦した春季高校野球埼玉大会準決勝の春日部共栄✕昌平の観戦記をアップします。

 

 秋の県大会準優勝の昌平はここまで順当な勝ち上がりといってよいかなと感じます。準々決勝の埼玉栄戦は延長10回サヨナラ勝ちと苦戦はしましたが、接戦にも強いところも見せました。この春もこの準決勝に勝って関東大会進出を決めたいところです。

 

 春日部共栄は秋の県大会は初戦敗退。ノーシードからの戦いとなりましたが、ここはさすがに名門。2回戦ではシードの坂戸を大差で降すと、準々決勝では今大会浦和学院を破った西武台を接戦で破って準決勝進出です。チームとしては勢いに乗っているかなと感じます

 

 それでは観戦記です。

 

 ◎ 5月4日(土) 県営大宮公園球場 第2試合

 

 

 ◎ バッテリー

 

 昌)古賀、鈴木、山根-白坂

 春)保坂、樋本、松村-野口

 

 本塁打)園田(昌)

 三塁打)鈴木(昌)

 二塁打)園田(昌)白坂(昌)、坂寄(春)

 

 序盤に着々と加点した昌平が、3投手のリレーで春日部共栄の反撃をしのぎ、4-2で逃げ切って決勝戦進出です。

 

 昌平は2回に敵失で先制点を挙げると、3回にも3番・山根のタイムリーと相手エラーで追加点。5回には5番・園田の一発で序盤で4-0とリードします。追う春日部共栄は終盤に2点を挙げ食い下がりますが、反撃も及ばずここで敗退です。春日部共栄は序盤のイージーなミスが重なり、そのミスで試合の主導権を握られたあたりにこの試合は自滅してしまった印象です。

 

 ◎ スターティングメンバーです。

 

 

 ◎ 先発投手

 

 

 春日部共栄の先発はエースナンバーの保坂。本格派の投手です。この日は被安打4、失点3で3回降板。味方のエラーで気の毒な結果でしたが、失点の後の1死満塁(2、3回とも)のピンチでは追加点を許さず、なんとか踏ん張って終盤の接戦へ繋げました。粘り強さは評価してよいかなと思います。

 

 

 

 昌平の先発は左腕の古賀。小柄ながらキレのより球を投げてました。この日は6回3分の2を投げて被安打4、奪三振4、与四死球2、失点0の好投。先発の役割を果たすとともに、今日の勝利の立役者となりました。

 

 ◎ 試合経過です。

 

 

 昌平は2回に春日部共栄のエラーで1点を先制すると、3回には1番・白坂の2ベースで追加点のチャンスを掴みます。ここで4番・山根がライトへタイムリー。2-0とリードを広げます。さらに4番・櫻井がヒットでつなぐと、5番・園田のレフトフライをレフトが落球。さらに1点を加え3-0とします。

 

 春日部共栄はここまで3エラー。ちょっとチーム全体が地に足がついていない感じがしましたね。

 

 

 序盤に試合の主導権を握った昌平は、5回表には5番・園田がレフトスタンドへソロホームラン。4-0とさらにリードを広げます。

 

 

 

 春日部共栄序盤のミスで試合展開は昌平ワンサイドの雰囲気も漂いましたが、終盤春日部共栄が反撃に出ます。

 

 7回裏春日部共栄は簡単に2死となりますが、6番・高田、7番・坂寄の長短打で2死2、3塁とすると、8番・野口がセンターへタイムリー。ようやく1点を返します。

 

 

 春日部共栄は8回にも5番・途中出場の山崎のタイムリーで4-2と2点差に迫ります。

 

 

 しかし春日部共栄の反撃もここまで。昌平3番手の山根が最終回の春日部共栄の攻撃を0点に抑えて、4-2で昌平が逃げ切り決勝戦進出です。

 

 投打に力があり、選手の素質の高さを感じる昌平は、今回こそは関東大会上位進出を果たして、夏の大会に向け勢いをつけたいところです。関東大会常連になりつつあるので結果が欲しいですね。ただこの試合、序盤の拙攻で計12残塁は今後の課題になるかなと感じます。序盤の展開ではもう少し楽な試合もできたのかなと感じます。

 

 一方の春日部共栄は残念ながら、少し力の差を感じる試合でした。序盤のタイムリーエラー2つは残念でした。ただ、そこからなんとか踏ん張って、大差の試合にならなかった展開に持ち込めたのは今後の糧になると思います。投手陣も含めよく踏ん張りました。総合力を挙げて夏に期待したいところです。