こんばんは!サヨナラヒットです。

 

 11月20日(月)に観戦した明治神宮野球大会大学の部・決勝の青山学院大✕慶応大の観戦記アップします。2023年最後の野球観戦記になりますが、最後の観戦記に相応しい好ゲームとなりました。

 

 青山学院大は大学選手権を制覇。春は圧倒的強さを感じましたが、力が拮抗した秋のリーグではさすがに苦戦が続いたと思います。しかし、ここまで勝ち上がってくるチーム力は流石の一言。ドラ1指名投手の2枚看板はやはり強力ですね。青山学院大は春秋連覇を目論みますが、意外にも明治神宮大会は初の優勝をかけての戦いになります。

 

 対する慶応大は5度目の優勝をかけての戦いになります。ご存知の通り夏の甲子園大会では弟分の慶応義塾高校が全国制覇。チームに卒業生も多いと思いますので、弟に続いて兄貴も全国制覇なら凄いことですね。

 

 ちなみに大学野球は選手権も東都大学野球連盟と東京六大学野球連盟での決勝戦。お互いのプライドをかけての戦いになりそうです。

 

 それでは観戦記です。

 

 ◎ 11月20日(月) 明治神宮球場 第2試合

 

 

 バッテリー

 

 慶)外丸-宮崎

 青)児玉、下村、常廣-渡部

 

 慶応大が2年生エース・外丸の好投で青山学院大との投手戦を制し2-0で勝利。4年ぶり5度目の優勝を飾りました。

 

 0-0で迎えた8回、慶応大は青山学院大2つのエラーでチャンスを掴むと、2番・本間の押し出し、3番・廣瀬の犠牲フライで2点を勝ち越します。この2点を先発のエースの外丸が守り切って慶応大が勝ちました。

 

 敗れた青山学院大は打線が完全に沈黙。技巧派・外丸を最後まで攻略できず無得点。8回も守備の乱れからノーヒットで2点を献上。ちょっと残念な負け方だったですね。

 

 ◎ 先発投手

 

 

 青山学院大の先発は3年生左腕の児玉。力みのないフォームからコーナーを丹念に突く技巧派タイプの投手です。初回の無死満塁のピンチを無失点で凌ぐと徐々に調子を上げ、この日、5回を無失点で凌いで先発の役割を果たしました。立ち上がりは緊張からか、バタバタしていた感じを見受けられましたが、上手く修正できた内容は立派でした。

 

 

 慶応大の先発は2年生エースの外丸。この日の勝利の立役者です。独りでドラフト1位候補が並ぶ青山学院大投手陣に投げ勝った内容は文句のつけようがないです。何がいいのかははっきりしませんが、ストレートは振り遅らせる、変化球は泳がせる素晴らしい内容でした。コントロールがいいのは勿論ですが、打者からしたら球の出どころが見ずらいとかあるのかもと思います。

 

 とにかく素晴らしいピッチングでした。

 

 ◎試合経過です。

 

 

 試合は両先発投手が好投。0-0で5回を終了します。慶応大は初回に1番からの3連打で無死満塁のチャンスを作りますが、4番・栗林が三振、5番・宮崎が併殺打で絶好の先制のチャンスを逃します。一方の青山学院大は慶応大外丸の前に、5回にようやく初ヒットが出た状態で完全に打線沈黙。やや慶応大有利な展開でここまで試合は進みます。

 

 

 劣勢気味の青山学院大は6回からダブルエースの一人下村が登板。その下村が6回、7回を3者凡退に仕留め流れは徐々に青山学院大ペースに傾きかけます。

 

 

 一方の慶応大先発の外丸は6回に2本のヒットを許し、7回にもヒットと盗塁でスコアリングポジションに走者を背負いますが、落ち着いたマウンドさばきで動揺することもなく、後続を断って無失点を続けます。

 

 

 試合はスコアレスで8回を迎えます。素晴らしい投手戦を展開する両チームですが、決勝点は意外な形からとなりました。8回表、慶応大は1死から8番・佐藤がセカンドゴロエラーで出塁すると、9番・外丸の送りバントを今度はキャッチャーがエラー。慶応大は1死1、2塁と思わぬチャンスが巡ってきます。

 

 ここからは更に信じられない展開に。動揺したのか下村はこの後、1番・吉川をストレートの四球で満塁にしてしまうと、2番・本間にもストレートの四球で押し出し。慶応大が1点を先制します。

 

 

 さらに3番・廣瀬の初球がボールとなったところで下村が降板。ダブルエースの一人常廣にマウンドを託します。ここで3番・廣瀬は常廣の初球を見事にライトへ犠牲フライ。さらに1点を加えます。慶応大にとっては、この回ノーヒットで2点を勝ち越すという神がかり的な展開になります。

 

 

 試合はエース・外丸の好投と神がかり的な2点を守り切った慶応大が2-0で勝利。5度目の優勝を飾りました。義塾高校との兄弟優勝に花を添えた形になりましたね。何と言っても外丸の好投に尽きますが、青山学院大の自滅はちょっともったいなかったです。8回にピンチで上位に回って、前日2ホーマーの廣瀬の存在気になりましたかね。だとしたら慶応大は無形の力が働いた形になります。

 

 慶応大優勝おめでとう。陸の王者イヤーとなった2023年でしたね。

 

 これで2023年観戦記は終了します。あとは来年の開幕まで野球を含め雑談ブログとなります。