こんばんは!サヨナラヒットです。

 

 11月19日(日)に観戦した明治神宮野球大会高校の部・準決勝の星稜✕豊川の観戦記です。

 

 星稜はご存知の通りの学校で説明不要ですね。春夏の甲子園大会で優勝の経験はないものの夏は準優勝2回。数々の名選手を輩出している名門校です。この明治神宮大会では過去2度の優勝という実績。3度目の優勝を目指して準決勝に臨みます。

 

 豊川は東海地区代表で激戦の愛知県、東海地区大会を勝ち抜き明治神宮大会初出場です。打力が看板のチームという印象で、初戦は四国地区代表の高知を延長11回タイブレークの末、9-8で降し準決勝進出です。あまり名の知れない学校と思われがちですが、第86回大会のセンバツ高校野球では初出場でベスト4という輝かしい成績を残してます。

 

 それでは観戦記です。

 

 ◎ 11月19日(日) 明治神宮球場 第2試合

 

 

 バッテリー

 

 星)道本、新島-能美

 豊)中西、本田、平野、鈴木爽-高橋

 

 本塁打)モイセエフ(豊)、萩原(星)、芦硲(星)

 三塁打)中谷(星)

 二塁打)芦硲(星)、吉田(星)、北田(豊)、三浦2(豊)、濱田(星)、能美(星)、高橋(豊)

 

 初回から猛打爆発の星稜が投打に豊川を圧倒。5回コールドで決勝戦進出です。星稜は初回、芦硲の2ベースで先制すると、その後は豊川の3投手をことごとく攻略。16安打中ホームラン2本を含む7本の長打で計15点。まったく豊川を寄せ付けませんでした。

 

 敗れた豊川は投手陣の与四死球が8、エラーが2つと守りが不安なところを見せましたが、5イニングながら毎回の8安打で3得点。長打も4本と打力のあるところは見せました。

 

 ◎先発投手

 

 

 豊川の先発は背番号10の中西。序盤から星稜打線に捕まり苦しい内容となったこの試合でした。2回途中7失点での降板は残念でしたが、足らないものはこの冬に克服して、センバツでは活躍する姿を見たいと思います。

 

 

 星稜の先発は背番号11の道本。体は大きくないですが、コントロールが良く、ストレートも140キロ超えがあり安定感ある投手です。この日は豊川打線に打たれる場面ありましたが、大崩れする感じがなく4回を3失点で凌ぎました。かなりまとまった感ありますが、ひと冬越えてもっと体力つけば名門星稜のエースナンバーを背負ってもおかしくないかなと感じます。

 

 ◎試合経過です。

 

 

 初回から星稜打線が豊川投手陣に襲いかかります。1番・吉田がヒットで出塁すると、2番・中谷が送りバントを決めて1死2塁の先制のチャンスを迎えます。ここで3番・芦硲がライトへ先制の2ベース。星稜は理想的な形でまず1点を挙げます。

 

 この後2死から、5番・服部にもタイムリーが出てこの回2点を挙げます。

 

 

 2点を追う豊川はその裏、2者連続三振で簡単に2死となりますが、3番・モイセエフがライトスタンドへホームラン。その差を1点に縮めます。

 

 

 1点差に迫られた星稜ですが、2回にはビッグイニング。2死満塁のチャンスから3番・芦硲のタイムリーで2点を加え4-1とすると、4番・萩原が2試合連続のホームランをレフトスタンドに叩きこんで7-1。早くも大量リードとなります。さらに星稜はこの回もう1点を加えこの回6点。ビッグイニングとなり8-1と大量リードになります。

 

 

 大量ビハインドにもめげない豊川。7点差を追う2回裏、4番・北田の2ベースを足掛かりに、代打・三浦の2ベースで1点を返し8-2。打線が看板の豊川にはひょっとしたら終盤に逆転も…と言いう期待が持てる場面となりました。

 

 

 しかし、星稜は格の違いを見せ、その後も3回に3安打で3点、4回には芦硲のホームランを含む4安打4点。猛打爆発の星稜は、この時点で15ー2と大量リード。思いもよらぬ一方的な展開となってしまいました。

 

 

 5回から星稜は2番手の新島が登板。この回を0点で凌ぎ、試合は15-3で終了。5回コールドで星稜が豊川を降し決勝戦進出です。とにかく星稜の打線が凄かったという印象しかない試合でした。特に3番・芦硲が4安打6打点の大活躍。4番・萩原が2試合連続のホームラン。中軸の破壊力が凄まじかったです。投手陣もエース・佐宗を温存。道本、新島とタイプの違う投手が試合を作り早い回で試合を決着づけたのは、翌日の決勝戦へ向かっての好材料となりました。

 

 敗れた豊川は投手陣の整備、守りのミスもあって残念でしたが、打力は目を見張るものがありました。特に3番・モイセエフはホームランを含む2安打。長打力に加えバットコントロールの良さを感じます。また代打から出場の三浦が2本の2ベースと控えの選手層の厚さも感じました。あとは守り。センバツまでに整備できれば、前回初出場でベスト4以上の結果も期待できるチームです。