2023年 観戦記45 浦和学院✕昌平(秋季高校野球埼玉県大会準決勝) | サヨナラヒットの野球ブログ 3

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 こんばんは!サヨナラヒットです。

 

 10月1日(日)に観戦した秋季高校野球埼玉県大会の準決勝、浦和学院×昌平の観戦記です。

 

 秋季埼玉大会は準決勝の組み合わせはシード4校が実力通りの勝ち上がり。波乱なく来ました。

 

 浦和学院は準決勝までの勝ち上がりは3戦すべて大勝。うち2試合コールドでまったく相手を寄せ付けない勝ち上がり。初戦を観戦しましたが、その後の細田学園、上尾を相手に圧勝はやっぱり強いなという印象です。

 

 対する昌平。こちらも3戦大勝。全試合コールドで最長でも6イニングしか戦ってない圧勝ぶりが目につきます。浦和学院との力対力のガチンコ勝負はひじょうに観戦が楽しみな試合になりました。

 

 それでは観戦記です。

 

 ◎ 10月1日(日) 県営大宮公園球場 第1試合

 

 

 バッテリー

 

 浦)山浦、鈴木由、田中-川原

 昌)山根、石井-飯田

 

 二塁打)月山(浦)、園田(昌)、諏江(昌)、石井(昌)、渡辺(昌)

 

 1点を追う昌平は7回裏3本の2ベースなどで一挙4点を挙げ逆転。6ー3で浦和学院を降し決勝進出。関東大会出場を決めました。

 

 序盤3点のリードを許す形になった昌平ですが、4回、5回に1点ずつを返し1点差に迫ると、7回裏にはこの試合途中登板の石井が同点の2ベース。さらに2死となった後に相手エラーで勝ち越すと、6番・渡辺が追撃のタイムリー2ベース。一挙4点を挙げ逆転に成功しそのまま逃げ切りました。

 

 浦和学院は序盤リードするも、昌平2番手の石井に抑えられ打線が沈黙。守備の破綻も大きくこの試合4つのエラーが肝心な場面で出て、らしからぬ敗戦という形になりました。

 

 ◎ 先発投手

 

 

 昌平の先発は背番号8の山根。力感あるフォームから繰り出す球はなかなかのものがあります。継投ありきの先発だったと思いますが、この日はストライクとボールがハッキリしていていまいちの内容。4回途中で降板。序盤上手く試合を作ることができませんでした。次戦に期待したいと思います。

 

 

 浦和学院の先発はエースナンバーの山浦。多彩な変化球を操る技巧派の投手です。スタンドからはどんな変化をさせているのかちょっと分からないですが、ストレートとの緩急を生かして序盤は上手く試合を作りました。この日は4回で降板。1失点でそんなに打たれてもいなかったので、もう少し引っ張ってもよかったのかと思いましたが、近年の野球ではこの交代も予定通りだったのかもしれません。

 

 ◎ 試合経過です。

 

 

 序盤は浦和学院ペース。3回に2番・月山の2ベースで1点を先制した浦和学院は4回にも無死満塁のチャンスから併殺の間に1点追加。さらに続く2死3塁のチャンスに9番・石田がタイムリー。この回2点を追加し3-0とリードを広げます。

 

 ここまでは浦和学院強しの展開でした。

 

 

 試合は浦和学院ペースで進むと思いましたが、昌平も4回から反撃に出ます。4回裏に5番・園田の2ベースで1点を返すと、5回裏には、この回から代わった浦和学院2番手の鈴木由を捉え、3番・山根がタイムリー。昌平は3-2と1点差に迫ります。

 

 

 試合のペースを徐々に引き寄せた昌平は1点を追う7回裏、この回先頭の9番・諏江が左中間に2ベース。センターの悪送球もあって3進。無死3塁と同点のチャンスを迎えます。

 

 

 このチャンスに1番に入っている途中登板の投手・石井が左中間へ同点の2ベース。昌平は3-3の同点に追いつきます。この後2死となった後、4番・桜井の死球などで2死1、3塁。勝ち越しのチャンスが続きます。

 

 

 続く5番・園田の打球はサードゴロ。3アウトと思いましたが、この打球をサードが後逸。昌平はラッキーな勝ち越しに成功します。さらに昌平は2死1、2塁のチャンスが続きます。

 

 

 ここで昌平は6番・渡辺が追撃の2ベース。ライトの悪送球もあり2者が生還。この回4点で6-3とリードを広げます。チャンスに強い昌平の打力は凄いですが、この回だけで3つのエラーの浦和学院。ちょっとチームに冷静さを欠いた場面だったですね。

 

 

 試合はそのまま3点のリードを守った昌平が6-3で見事な逆転勝利。決勝進出とともに2年連続の関東大会進出を決めました。試合のポイントは2番手投手にあったかなと感じました。昌平は4回途中から登板の石井が好投。代わり端は打たれ失点しましたが、5回以降は被安打1の好投。6奪三振と全く浦和学院打線を寄せ付けませんでした。打つ方でも同点タイムリーなど勝利の立役者ですね。

 

 敗れた浦和学院は守りの破綻が大きかったですね。4つのエラーで特に外野手のエラーは大きかったです。また2番手投手の交代時期がちょっと早かったかなという印象です。

 

 昌平は序盤の劣勢にもめげず相手エラーに乗じソツの無さも見せたあたりは本当に強いチームになりました。もう甲子園届いてもおかしくないですね。関東大会に期待します。