2023年 観戦記12 昌平✕狭山清陵(春季高校野球埼玉大会準々決勝) | サヨナラヒットの野球ブログ 3

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 こんにちは!サヨナラヒットです。

 

 4月30日(日)に観戦した春季高校野球埼玉大会準々決勝の昌平✕狭山清陵の観戦記です。

 

 秋の県大会優勝で第1シードの昌平はベスト8まで順調に勝ち上がった印象です。今大会も優勝候補で秋春連覇を狙います。昨秋は地元開催の関東大会でスーパーシードも残念ながら初戦敗退で殻を破れず。悲願の甲子園出場を狙うには、さらにこの春も連覇を遂げて県内無敵で夏に臨みたいところです。

 

 狭山清陵は公立では今大会注目のチームです。この県大会は初戦で強豪春日部共栄を接戦で降し勢いを感じます。この日は何と言っても主戦の八巻投手と昌平打線の対決が楽しみな試合になりそうです。

 

 それでは観戦記です。

 

 ◎ 4月30日(日) 県営大宮公園第1試合

 

 

 バッテリー

 

 狭)八巻-見方

 昌)渡邊-斉藤

 

 本塁打)金子(昌)、山根(昌)

 三塁打)森谷(狭).

 

 二塁打)金子(昌)、八巻(狭)

 

 第1シードの昌平が接戦を制し3-1で勝利。準決勝進出を決めました。

 

 昌平は初回に2番・金子のソロで先制すると、2回にも9番・渡辺のタイムリーで1点を追加。序盤から優位に試合を進めます。それ以降も昌平が試合を押し気味も狭山清陵が踏ん張り膠着状態が続きますが、8回表に1点差に迫られた昌平は、その裏に6番・山根が値千金の一発でダメ押し。昌平が3-1で逃げ切り接戦を制しました。

 

 狭山清陵も8回表に1点差に迫り喰らいつきましたが、序盤からほぼ防戦一方の試合内容で反撃がちょっと遅かったのが残念でしたね。

 

 ◎ 先発投手

 

 

 昌平の先発はエースナンバーで左腕の渡辺。緩急を巧みに使って狭山清陵打線を被安打5、1失点で凌ぎ完投勝利。とくに緩いカーブの後に投じるストレートはスピード以上の速さを感じさせました。与えた四死球も2個。味方打線が追加点をなかなか取れない中で耐えて投げ切ったのは立派でした。さすがに背番号1だけのことはありましたね。

 

 

 

 狭山清陵の先発投手は八巻。本格派の投手です。県大会1回戦では強豪の春日部共栄を完封。前評判通りのピッチングで見せています。この日は打力のある昌平相手に真向勝負も2被弾に沈んだ感じです。被安打10、奪三振3、与四死球5、失点3。球が

全体的に浮いていて調子は悪かったのかなと感じます。

 

 立ち上がりから毎回走者を背負う苦しい内容ながら取られた点は3。その辺りに非凡さを感じます。この日は惜しくも敗れましたが強豪私立校相手に夏の大会はどんなピッチングをするのか今から楽しみです。時折見せる全力投球の快速球は素晴らしいものがありました。

 

 ◎試合経過です。

 

 

 昌平は1回裏、2番・金子がライトスタンドへ先制のソロ。狭山清陵の好投手・八巻から1点を先制します。

 

 

 昌平は2回の裏にも制球の安定しない狭山清陵・八巻から四球とヒット(エンドラン成功)で得た1死、1、3塁から、9番・渡辺がレフトへタイムリー。2-0とリードを広げます。 

 

 

 試合は5回まで2ー0昌平リードで進みます。毎回安打の昌平は3回以降も塁上を賑わせますが、ここは狭山清陵・八巻が得点を与えません。一方の昌平・渡辺は快調なピッチング。ここまで被安打2でほぼ付け入るスキを与えない内容です。2-0と得点差では接戦ですが、昌平優位な展開で後半戦に入ります。防戦一方の狭山清陵は何かキッカケが欲しいところです。

 

 

 

 

 しかし狭山清陵は6回表に反撃開始。この回先頭の9番・八巻が右中間を破る2ベース。無死2塁とこの試合初めてスコアリングポジションに走者を進めます。狭山清陵はさらに内野ゴロの間に走者を進め1死3塁と迫ります。

 

 

 

 しかしここで昌平・渡辺が踏ん張ります。2番・本多を三振に打ち取ると、その後も後続を断って狭山清陵に得点を与えません。

 

 

 2-0と膠着状態が続いたこの試合ですが、その均衡を破ったのは狭山清陵。8回表1死から1番・森谷が3べース。ここで2番・本多がセカンドゴロ。この間に3走が還って2-1。狭山清陵が1点差に迫ります。

 

 

 

1点差に迫られた昌平ですが、その裏1死から6番・山根が右中間スタンドへソロホームラン。3-1と再び2点差とし狭山清陵を突き放します。この一発は流れの中で大きかったですね。

 

 

 9回表、狭山清陵は先頭打者4番・井上がヒットで出塁しますが、ここは昌平・渡辺が後続を断ってゲームセット。接戦を制してベスト4進出です。

 

 昌平は3回以降積極果敢な機動力も空回りする場面が多く苦戦を強いられましたが、最後は一発の威力で狭山清陵を力でねじ伏せました。エース・渡辺の好投も大きかったですね。対する狭山清陵はなんとか接戦には持ち込みましたが打線が渡辺を攻略できなかったですね。夏までには打力強化が課題かと思います。

 

 

 この日3安打の昌平・金子は3ベースが出ればサイクルという3安打の大活躍。守りも安定していて注目の選手に挙げていいのかなと思います。

 

 

 狭山清陵ではキャッチャーの見方が2盗塁を刺すなど守りで活躍。昌平の機動力を封じました。打っても2安打。エースの八巻とのバッテリーは夏の大会に向けて活躍が楽しみです。