翌日、おそるおそる出勤予定画面をみると

すでに予約が入っていた、しかも二人!

1人が終わった後、30分後にもう1人予約。

 

まず、夜中~朝のうちに予約が入ったことに驚いた。

あの顔を隠した写真効果だろうか。

それとも「新人さん」効果だろうか。

 

それにしても、だ。

当たり前だが一日に違う人と違うラブホに行くなんて経験はない。

「仕事なんだ」と改めて実感したし、

逆にそのほうが、気持ちは割り切ることができたのかもしれない。

 

お迎えの車がきて、ホテルに移動。

それでも2回目なのだから、緊張はする。抜けない。

いつになったら、この緊張から抜けられるのだろう。

 

お客様は60代前後だろうか、すでに、ガウンに着替えて待っていた。

お客「写真どおりの人だね~」と声をかけてくださった。

私「そうですか?期待うらぎってないですか?」

お客「期待以上だよ、こんなにキレイな人が来るとは思わなかったなあ」

 

たとえ、言葉が何重にも盛られていたとしても

それが、雰囲気よくするための言葉だったとしても

褒められて悪い気はしない。

いや、今までの人生「キレイ」て言われたのは、いつぶりだろうか?

 お客「脚きれいだねぇ」

また褒めてもらった!やっぱり褒めてもらうと嬉しい!

ミニスカから出ている脚をなでる。それでも足りず、自分の脚の上に私の片足をのせ、気持ちよくなでてくれる。

自然な流れで首に手を回してキスする。

ちょっとタバコの香りがするんだけど

キスだけで気持ちよくなりそうなぐらいのディープキスを、息が止まりそうなぐらい続けた。

私「あの、お風呂に入りませんか?」

お客「もう入ったんだけど、一緒に入ろうかなぁ」

お客様はガウンだけで浴室に向かう。

私は慌てて服を脱いで、長い髪をまとめる。

浴室に入ると、お客様はもうシャワーを浴びてた。

お客「ここのシャワー、ちょっと扱いづらいんだよね〜、俺もさっき困ったんだよ」

確かに。バルブ表示がよくわからない。

私「せっかくだから、背中流しましょうか?」

お客「そうだね、お願いしようかな」

とりあえず、シャワーは流したままにして

椅子をざっと洗う。

スポンジに無香料のボディソープを馴染ませる。

お客様が座ると、ほぼ目の前に立派なものが目に入る。

それはさらりと置いといて

まず、あごのあたりから、首、耳の後ろを洗い、背中にまわる。

ゆっくりと背中をスポンジで洗ってあげて、次に、右腕。手のひらも指も洗う。

お客「そんなとこまで洗ってくれるの?初めてだな」

彼氏にしてあげたこと、そのまんまだ。

左腕、左の手のひらを洗い、右足、脚の指先、左足、左足の先まできれいに洗う。

ここまで洗ってあげたら、スポンジを置いて、自分の手のひらに泡をたてて、首と耳、背中をもう一度抱き寄せながら洗う。

そして、きれいに泡を流す。

洗ってる間、いろんなことを喋りながらなので、かなりリラックスしてきた。

お客様の様子もわかってきた。

洗うこと、て、かなりスキンシップとれるかも。今日の一番目の学習。