本辞典はネトウヨの文章を扱います。ネトウヨの文章は煙草よりも体に悪いと言われています。
一日の摂取量をオーバーすると吐き気・めまい・頭痛などの症状が出るので注意しましょう。
もし気持ち悪くなったら、すぐお医者さんに相談しましょう(文章内容によっては、警察でもよい場合があります)。
ネトウヨ語辞典その11。
詳しくはこちら。
http://ameblo.jp/sayokudesugananika/entry-11363732540.html
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「そーすハ?」(日本語、ネトウヨ語)
(意味)
情報源、根拠資料を提供せよ、と言う意味。
決して、家族がとんかつを食べる時の、息子の発言ではない。
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(解説)
珍しく、日本語と、意味があまりかけ離れていないネトウヨ語である。
ただし、「ソース」のとらえ方が、学問的な考えとは著しくかけ離れてはいる。
極端な話、彼らにとって、「1+1=2と言いだした学者は在日」と言う2ちゃんの書き込みは、「1+1=3であること」のソースになるのである。
驚くべき思考回路だが、そんな事例は、山ほどある。
もし「ネトウヨ」と呼ばれたことがある人がここを見ているのなら、あなた、もしかしてwikiとか、2chのコピペが元になったブログとかを相手に提示したことはないだろうか。それも専門的・学問的な事柄で。
ソースとは本来、「検証可能性」を相手に与えるためのものである。相手の主張を組み立てる根源を追っていって、相手の「主張」ないし「推論」が妥当なものかを検討するためのものが「ソース」=「情報源」「根拠資料」なのだ。
よって、ソースの厳選は、論文を書くにおいて、もしくは学問的な話をするにおいて、時に書く事、話す事よりも大事なものである。
しかし残念なことに、ネトウヨの「ソース」観は、驚愕のおろそかさを誇る。もはや究極といっても差し支えない。
例えば、「韓国はなぜ反日か」という、ネトウヨのお手軽教典サイトでは、びっしりとリンクサイトが連なって書いているが、そのほとんどがリンク切れ、出典不明の意味不明サイトを引用、2chのコピペを多用、改竄したテレビの静止画像を使用、はては、「韓国はなぜ反日か」をソースとして引用しているサイトやブログを、よく見ずに自らの出典ソースとして書き加えるという、奇跡のトートロジー引用を行っている箇所すらあった。
また、ウィキペディアを平気で引っ張ってきたり、相手の言い分を批判しているのに、相手の言い分の根拠となる本は読まなかったりと、散々である。
要するに、ネトウヨが自己に求める「ソース」とは、一言、なんでもオッケーなのだ。
そして、このネトウヨ語の面白いところは、自分に使う場合と、相手に使う場合とで、全く意味が異なる点である。すなわちネトウヨは、相手の主張に関しては、ソースについて破壊的な厳格さを求めるのである。
ネトウヨが相手に求める「ソース」とは、概ね以下の特質を備えたものである。参考にしていただきたい。
①サヨク系の学者が作成したものではダメ。
なぜなら、偏っていて朝鮮よりの記述しかしないからである。ちなみに誰がサヨク系かは、ネトウヨが決める。
②本、書籍などの、いわゆる紙媒体はダメ。
なぜなら、本はすぐに情報が劣化し、使い物にならなくなるからである。できればネットのサイトが望ましい。
③日本人以外が書いたものはダメ。
なぜなら、日本人は正直で真面目だが、朝鮮人はじめ他の民族は、嘘つきだからである。
ただし、自分(ネトウヨ)の意見と同じなら、オッケー。証拠能力は見事復活する。
④長いのはダメ
スピーディな議論がしたいから。できれば140文字以内が良い。
⑤難しいのはダメ。
なぜなら、ネトウヨはあくまで、一般的な日本人であり、学問的な話は知らなくても良いからである。ただし、お前たちザイニチは、我々に証明し、説明し、ソースを提示しないといけないから、網羅的かつ最新研究レベルの知識を備えていないといけないし、その上で、難しくないように、わかりやすいように説明しないといけない。
⑥被害者の証言はダメ。
直ぐに変わり、信用できないから。ただし、日本の戦争犯罪を否定する方向に傾くのはオッケー。信用できるから。
⑦日本軍関係者の証言もダメ。
中国共産党に洗脳されたから。ただし、(以下同)
⑧写真はダメ。
合成できるから。ただし、(以下同)
⑨裁判資料もダメ。
極東軍事裁判は違法裁判なので。ただし(以下同)
※この必要な特質は、氷山の一角だという説がある。人によっては、この証拠能力の制限は百以上あるという人もいる。
さて、ソースとしてつかえそうなのは、2chのコピペぐらいである。
ネトウヨと議論をするにおいて、編者がおすすめしたいのは、ソースにこだわる議論自体をあまりしないことである。
ソースを必要とする議論は、正直ネットでは限界がある。両者にかなりの知識または熱意がなければ、無駄な議論に終わる可能性が高い。
しかし、ネトウヨは、基盤の薄弱さだけでなく、理論的脆弱さも十分持っている。そして“理論”とは、「共有可能な思考形式」を指すので、ソースを必要とするわけではない。
ネトウヨと議論される方は、そういった理論面に着目してみてはどうだろうか。上記のソースに悩まされることはない。ただ、あまりやりすぎると、編者のようにアクセス禁止の危機にさらされるので、注意していただきたい。