徒然草の

作者は

兼好法師です

本名・吉田兼好

 

時は鎌倉時代

 

兼好法師は

吉田神社の3男

として生まれ

祖父の時から

朝廷に仕えていました

 

30歳を過ぎたころ

身分も

官職も捨てて

京都郊外の草庵にて

隠遁生活に入りました

 

 

徒然草 序文

 

つれつ‘‘れなるままに

日暮らし

硯にむかひて

心にうつりゆく

よしなし事を

そこはかとなく

書きつくれば

あやしうこそものぐるほしけれ

 

何かしたいけれどすることも無く

話す相手もなくて

退屈なままに

一日中硯に向かいながら

次々と心に浮かんでは消えていく

取り留めのない事を

順序もなく書き綴ってみると

自分でも不思議なほど

色々な思いが湧いてきて何か物に

憑かれたような気さえすることだ

 

 

清少納言の

枕草子と同じく

紙と硯と筆による随筆で

これもまた

今でいうブログです

ね(笑)

 

枕草子は宮廷に仕える女官目線で

徒然草は宮廷を退いた自由人目線

ということになります

 

 

草庵に暮らし

見たり聞いたり旅したり

経験したこと

様々なエピソードや

人生観などの

もの思いが

書かれている随筆本

 

それが徒然草です

 

一つご紹介しますね

 

 

世はさだめなきこそ(第7段)

 

命あるものを見るに

人ばかり久しきはなし

かぜろふの夕を待ち

夏の蝉の春秋を

しらぬもあるぞかし

つくつ‘‘くと一年を

くらすほどだにも

こよなうのどけしや

飽かず惜しと思はば

千年を過すとも

一夜の夢の心ちこそせめ

住み果てぬ世に

みにくき姿を待ちて

何かはせん

命長ければ辱多し

長くとも

四十にたらぬほどにて

死なんこそ

めやすかるべけれ

 

この世で

命のあるものを見てみると

人間ほど寿命の長いものはない

かげろうは朝生まれて

夕方を待たずに死に

蝉は春や秋を知らずに死んでしまう

そういうものもあるのだ

それを思えば

一年を暮らすだけでも

しみじみとこの上なく

のんびりしたものではないか

なのにその命を

いくら生きても十分と思わず

又死ぬのが惜しいと思うなら

たとえ千年生きたとしても

一夜の夢のように

短い気がするであろう

どうせいつまでも

住み通すことが出来ないこの世に

醜い姿をさらすまで

生きながらえたところで

それがなにになろう

命が長ければそれだけ恥も多い

だからいくら長くても

四十にならないまでに

死ぬのが無難というものであろう

 

 

いやー

人生100年時代の今

 

いくら何でも40歳前

というのは

早すぎると思うのだけど

(笑)

 

兼好法師の生きた時代は

戦乱の世で

明日をも知れぬ

動乱の時代でしたからねー

 

兼好法師さま~*

 

心に沁み入るお話でした

 

 

先日より皆様方にも

ご心痛おかけしました

 

亡き愛鳥

勾玉にお心寄せて頂いた

皆さま方

ありがとうございました

感謝申し上げます🍀

 

あれから

メダカと金魚の水槽を

バージョンアップして

ただボーっと(笑)

鑑賞したりしています

 

今回は

徒然草(昔のブログ)に

お付き合い頂きまして

ありがとうございました

 

 

ごきげんよう

 

 

 

 

 

 

 

日本の3大随筆

①清少納言の枕草子

②鴨長明の方丈記

③兼好法師の徒然草

言われています

 

方丈記も

ぜひ読んでみたいです

方丈記の作者

鴨長明の生きた時代は

平安時代末期で

大災害が次々と発生し

現在と通じるところが

多々ありそうです

鴨長明の生家は

有名な下鴨神社です