「先生がお話あるって」

ふと見ると、母と姉が二人いた

室内が明るく、カーテンが閉められているので、既に日が落ちたのだと解った

話は病室ではなく別室で行うというので、苦手な車椅子に乗り、ガートル台を連れて移動した

そこは窓のない小さな診察室のようだった

H 先生と 年長の先生、男性看護師がいた


先生のどちらかが話し始めた

内科的治療(鼻から入れた管で腸内のモノを外に出した)をしたが、効果がない

3月に手術しているので、そのための癒着性腸閉塞である可能性が大きい

このまま放っておいたら腸が壊死を起こし、もっと大変な事態になる

で、手術をお勧めします


ええ…また手術?と正直思った

「うーん、どこ切るんですか?」と聞くと、前回切った同じ場所でさらにヘソの上までとの返答

(前回はヘソ下3センチから全長12センチくらい)

「手術はいつやるんですか?」

「今からです」

「何時ですか?」

「夕方5時です」

先生たちも大変ね。というか、そんなに私、緊急事態?

たしかここらで、看護師が

「手術後に入る部屋なんですが、女性用の部屋が満員なので、男性用の部屋に入ってもらうことになります」

なんと?

「スタッフステーションの目の前の部屋で、カーテンも締め切りにしますので」

手術より、こっちが嫌だった

「今いる整形外科より、外科に移った方が看護師たちも対応できますし」…それはそうよね

でもなーと考えていると、壊死を起こしたら大変ですよ、とかなんとか更に細かく説明していたが、体が辛くて話を聞いていられない

「解りました、受けます」と返事をし、手術の説明を受けたという書類、あと何枚か書類にサインした

母が何か先生たちに質問していた気がする


そのまま手術室に行ったのかな?一度病室に戻ったのかな?

車椅子で移動していた

手術室に入る、確か前回は隣の部屋だった気がする

手術台に上がった記憶がないなぁ