翌朝

病院の起床時刻は6時

看護師さんが「おはようございます」とさわやかに登場

電気を点けてカーテンを開ける

昨夜、深夜に入院したあげく、唸り続けたので同室の方々に

「うるさくて、すみません」と挨拶とともに謝る

隣のベッドの方が「いいのよ、お互い様なんだから」と言ってくれたが、やっぱりうるさかったんだ…と思った

H 先生がやってきて、「しばらく『食止め』です」と言った。

「水を飲むのは?」と聞くと、「水分も駄目です。今飲んでも全部戻してしまいます」

まあ、食欲も無いしね


今日は木曜日、看護師さんに9時になったら会社に電話したいので、携帯電話が使えるデイルームに連れて行ってくれるよう頼んで、ベッドに横になる

「9時ですよ」と看護師さんに起こされ車椅子に乗り、鼻から出た管の先に付いているパック(体内から逆流したものが入るようになっている)と点滴をぶら下げたガートル台と共にデイルームまで移動

しんどいが会社に電話した

最初に出たのは同僚。いつもなら既に出社している時間に電話、昨日早退したのを知っているので「具合悪いの?」と聞かれる

「はい、入院しました」 「…………え?」

上司が不在なので、また少ししたら電話すると伝言

妙に日当たりの良いデイルーム、昨日と体の辛さはあまり変わらない

時間を置いてから、再度電話

上司に昨夜入院したこと、どのくらいの期間なのかまだ解らないことを伝える

それから、春の入院時にも使った「健康保険限度額適用認定証」が使えるのか労務士に聞いて欲しい、使えるなら私の机に入っているので郵送して欲しい旨をお願いして、電話を切る

返却を忘れたり失くすと困るので、既に会社に置いていた


ベッドに戻ると、やる事をやってホッとしたのか、バッタリ寝入った

母の声で一度目が覚める

何か話したかもしれないが、覚えていない


昨日、意識朦朧でよく覚えていないと書いたけど、書いてみると結構覚えているもんですね

しかし本格的に記憶がヤバイのはこれから

気が付くと看護師さんが血圧を測っていたり、姉た来ていたり、起床時間だったり、採血されていたり、回診の最中だったり、自分の唸り声にハッとして目が覚めたり、着替えていたり

何も考える事もやる事も出来ず、ただ寝ていた