24時近くになって病院に着く。待合室で10分くらい待たされる
痛みでじっとしていられない、体をゆすり続ける
夕方診てくれた二人の先生の診察室へ通される
飲んだ薬を吐いたこと、浣腸してみても効果が全く無かったこと、痛みがまったく引かないことを伝える
診察台に横になって、腹部を押される
…ここら辺りから、意識が朦朧、記憶が曖昧になってきます(汗)…
診察室の奥にもドアがあって、奥のドアの向こうは救急で入った人たちのためのベッドが並んでいる
そこの一番奥に寝かされる
しばらくして、先ほどの二人の先生と背の高い先生がやってきて 「イレウスかもしれないですね」と言った
イレウスという聞き慣れない言葉に 「はあ?」と聞き返す
そうすると 「腸閉塞の可能性があるので、レントゲンを取りましょう」と言い直す
腸へいそく…へいそくという漢字が出てこない
何らかの原因で腸が詰まっているのだと説明される
その場に母を残し車椅子に乗せられ、レントゲン室まで移動
立った状態と、寝た状態で2枚レントゲンを撮る
ベッドに戻ると、直ぐに背の高い先生が戻ってきて「イレウスですね。このまま入院してください」と言った
今までの人生の中でありえない状態なので納得する
背の高い H 先生が「誤飲するといけないので鼻から管を入れます」とまた車椅子に乗せられ、今度はCTの部屋へ
診察台に横になり、H先生が私の右鼻穴にゼリー状のものをつけ「麻酔です、鼻で吸ってください」と言うので、力の限り吸ってみた
最初、右の穴から入れたのだが、鼻の奥から先になかなか入っていかない。しかも鼻の奥が凄く痛い!
一旦管を出し、今度は左から挑戦。出した管には血がついてました(涙)
今度は左鼻穴からゼリーを吸い込んで、管を入れるがやはりなかなか入っていかない
ここら辺で、周りに4~5名の先生たちがいるのを認識(最初の二人の先生もいたと思う…)
「もっと細いのないかなぁ?」と言いながら、ぐいぐい管をいれる H 先生
なんとか管が喉から奥に入ったようだ、喉にゴツゴツと管が当たるのが解る
状況としては、CTで体を見ながら、管を体内に入れていくとい作業らしい
元々の腹部の苦痛に加え、管を入れられる苦痛というか、不快に絶えられず「うーうー」と声を出していた
体もじっとしていられず、本当は足をバタバタさせたかったのだが、作業に支障が出るとおもって、両足を診察台にスリスリさせた
一応先生方は「辛いね、頑張って、もう少し」と声を掛けてくれるが、なかなか終らない
途中「あ、十二指腸に潰瘍が出来てるね」と誰かが発言。十二指腸潰瘍にもなっていた
ここらあたりで、一度胃液かなにかを吐きました
「吐きたい」と言う間もなく、こみ上げてきたので、診察台と床を汚しました。ごめんなさい
管が曲がったり、上手く進まなくなると、管を操作する先生が交代したりする
「ちょっと戻そうか」という声に 「戻~す~な~~!!」と心の中で叫んだりした
管が目的地に到達したらしく、作業終了
「どのくらい入った?」「2メートルですね」という会話が聞こえた
ふと鼻から出ている管を見ると「220」と数値が読めた
「220センチかぁ、管の先はどこまで入ったのかしら?」と涙目で思った
どのタイミングか忘れましたが、点滴も開始。
最初に診てくれた若い先生が針をさす。一瞬大丈夫?と思ったけど、ちゃんと一発で入りました。見直したわ
H先生から説明
「さよぎみさんは外科なんですが、今病室が一杯なので、整形外科の病室に入ってもらいますね」
と、またも車椅子に乗せられ、整形外科の病室がある7階まで移動。途中母と合流
私、車椅子苦手です。具合が悪い所為か酔います。車椅子酔い
力のある男性が押してくれるからか、ぐんぐん進んで、グラグラ酔います
それでなくても、吐き気もあるので、プラスチック製の取っ手の着いた妙な形の吐しゃ物を受け止める壷みないなのをずっと握り締めていました
既に消灯後の4人部屋に入る
時間を聞くと、午前2時
私は点滴と管と壷とティッシュと一緒にベッドに横になる
母と先生と看護師さんの話し声が聞こえた
母は「また明日来るからね」と帰宅
先生と看護師さんも「じゃあ」と退室
…そうか、入院しても急に具合が良くなるわけでも、苦痛が取り除かれるわけでもないのねと妙な納得
痛いんだから鎮静剤とかくれないのかしらと思った
苦痛で絶えず唸り声が出てしまい、これは同室の人に迷惑だわと思いながら声を抑えられず、明日になったら謝らないとなーと考えたり、そうだ化粧とちゃんと落としていないとティッシュで顔をゴシゴシ拭いたりしていたが、そのうち寝たんだか、意識が無くなった