「あいつの鼻潰れてて変じゃね?笑笑」
それは明らかに私の容姿をいじった言葉でした。
中学校に上がるとだんだん自分の顔が人と違うこと病気のせいで鼻が潰れ人中が1本しかないこと。
人と違うことを探しては落ち込み鏡の前に立つのが怖かったです。
そんな時に始まったいじめ。
最初は「あー、悪口言われたな」ぐらいで済んでいたのにどんどん酷くなり通りすがる度にわざと
「あいつ鼻潰れてる~笑」
「鼻の下の傷きも笑笑」
わざと私の気にすることを言ってくるようになりました。
「口唇口蓋裂だから。」そういえば話が済んだかもしれません。でも自分が病気を持っているなんて言えないし,今度はあいつ病気なんだってと言われる気がして私は反論することも出来ませんでした。
そしてついにマスクを外せなくなってしまいました。常に誰かが私を指さして笑っているのではないかと自分で自分を追い詰めてしまっていました。
自分で自分を傷つけることはしなかったけれど毎日死にたい。その気持ちが消えることはありませんでした。
口唇口蓋裂が誰でも知っている病気で,必ず治る。という事を知っていたらいじめを止められたのかな。
口唇口蓋裂で生まれたことを憎んだことはありません。でもそれがきっかけでいじめられてしまったこと。それは一生忘れることは出来ないです。
誰かに自分は口唇口蓋裂という病気を持っている。そう説明しなきゃいけない時もこれから先沢山でてくるけれど私は打ち明けることがとっても怖いです。
口唇口蓋裂という病気に理解がある人が増えることを切に願って。