失敗から学べばよい…本当に!? | 日経新聞「春秋」から学ぶ、MOSO はっくしょん!

失敗から学べばよい…本当に!?

私は、日経新聞を読むようにしている。その理由は、比較的思想的な要素が少ない新聞だと思うから。


今回は、その中で、最近日経新聞が始めた連載広告からの記事。


以心育心【http://www.nikkei.co.jp/ps/ishin-ikujin/


今回は、SEKISUI HOUSE の会長兼CEOである和田勇さんのお話。


リーマン・ショックの影響による強い閉塞感が漂う日本社会を見ていて、まず思うことは、マイナス思考ではいけない、こうした経済状態だからこそ、一歩先を見つめ、プラス思考で物事に取り組まなければいけないということです。

世の中の動きに右往左往せず、揺るぎのない自分を持ち、自らの行動に責任と覚悟を持って難局に挑めば、必ず活路は見い出せます。昨今、坂本龍馬に人気が集まっているのも、日本人に欠けているそうした心構えや気概が、彼には備わっていたからではないでしょうか。この心構え、気概の重要性は、人を育てるというテーマにも、そのまま当てはまります。

プラス思考、自己責任を求めるとき、トップに立つ者には、大きなビジョン、みんなが共有できる夢を示すことが求められます。企業でいえば、確かな成長戦略です。そして、部下に結果だけを問うのではなく、経過にも目を配ることが大切です。自らも勇気を持って決断し、常に新たな難題に挑戦し続ける姿を見せることも生きた教育です。失敗を恐れる人間に成長はありません。人は失敗することで強くなれる。苦労によって鍛えられる。若い世代の皆さんは、ぜひ肝に銘じておいてください。


このようなことを言われている。


確かに、マイナス思考ではいけないと思う・・・というか、私としては、マイナス思考よりもプラス思考の方が楽しいから好きだ。逆に、マイナス思考の方が良いというのも良いと思う。いろんな人がいるから、楽しい。みんながプラス思考ばかりだと、面白くないと思う。


ところで、和田さんの話で、気になった点が1つある。それは、「失敗することで強くなれる」という言葉。


たしかに、失敗したことで、いろんなことを考えて、次に繋げていける!!という気持ちは大事だと思う。


だけど、「失敗することで強くなれる」ということを前提に話を進めていくと、いけないんじゃないかなぁ!!

きれい事のような気がして仕方がない。


公務員試験を受けて失敗した。

でも、そこまでのプロセスはとても貴重な者だから、君の人生においてはたいしたことないよ!

次のステージに進んだときに必ず役に立つから!!


なんてことを思って、公務員試験に挑む人は失敗する可能性は高くなる。


人生には、成功しなくちゃいけないことがあると思う。

「失敗してもいい!!自分にとって良い経験になればいい!!」

なんて考えているやつは、失敗ばかりするんじゃないかと思う。


そればかり考えるようになってしまったら


「じゃあ、何のためにそれに取り組んでいるの?」

「君は何をしたいの?」


ということになる。


それこそ、やんでしまって精神病にまでなってしまうのではないだろうか。

現に、そういう学生は自分の周りにも何人かいる。



本気で成功しると思い込んで取り組む。

結果がでるまでは、成功したと思い込む。


その気持ちが大事なんじゃないかと思う。


そうやって、自分を追い詰めていく必要はあると思う。


自分に甘えすぎてしまってはいけない。


「失敗しても良い」という言葉は、甘えを作ってしまうのではないかと思う。



人生は短い。その時間を有意義に過ごしていけるように成功を追い求めていきたい。